敷島の滝 (東川町) 東洋のナイアガラに14年ぶり再会 紅葉も堪能
敷島の滝を見てきました
2012年に書かれた羽衣の滝(レポート)や拙サイトのこちらのページで敷島の滝は見ることができないことになっていましたが・・・
2013年5月の大規模土砂崩れからおよそ5年ぶりの2018年6月11日に羽衣滝遊歩道が開通。ニュースにもなり、機会を伺っていましたが、今回羽衣の滝を見るついでにダメ元で敷島の滝にアプローチを試みました。
目にすることはできないと思っていただけに、14年ぶりの再会にメッチャ感動しました。羽衣の滝からの敷島の滝までの遊歩道の様子を中心に詳細をレポートします。感動の分だけ長文になっています。ご容赦願います。
訪問日2018年10月9日(火)
羽衣の滝までのアプローチ
天人峡温泉の駐車場に車を駐め、歩きで羽衣の滝の展望スペースをめざします。久しぶりに歩く遊歩道、紅葉ど真ん中の景色を堪能しながら600mの距離を進みます。展望スペースの手前もこのようにすっかり様変わりしていました。
羽衣の滝から堰堤まで
敷島の滝は上の写真に見える大きな堰堤の上流にあります。14年前に来た時には敷島の滝への遊歩道入り口は、羽衣の滝を展望スペースにあったのですが、その時とはすっかり様子が変わっています。
羽衣の滝です。以前よりも全体が見やすくなり、写真撮影もしやすくなった印象です。紅葉も最高でした。
羽衣の滝展望スペースの一番奥まで進んでみます。
なんと!道がありました。滝の案内看板は特になく、敷島の滝まで続いている道なのかはわかりませんが、進めるところまで進み、ダメだったら引き返すつもりで進みます。もちろん靴はトレッキングシューズに履き替えます。
やや急な登り口。高さにして5,6mほど登るとほぼ平坦な道になります。ピンクリボンが先に滝があることを予感させてくれます。
なぜか進行方向に鳥居を見つけました。一応お参りして先に進みました。
堰堤が同じ高さに見えてきました。真っ赤な紅葉が印象的でした。
堰堤は見えてきたものの、道がだんだんわかりづらくなってきました。ピンクのリボンが心強いです。
堰堤に到着。ここだけ草刈りされていました。堰堤の保守のためでしょうか?
堰堤から敷島橋まで
堰堤を越えるとすぐ、遊歩道の様子がこれまでとは明らかに違う場所が・・・地滑りがあったと思われます。
足場になりそうな部分を選んで進みます。写真で見るとそう見えませんが、けっこう傾斜と落差がありました。
無事通過。きた方を見るとけっこう危険に見えます。
堰堤の方を見ると見事な紅葉が・・・
先に進みます。倒木が目立ち始めました。その倒木にピンクリボンがついています。
こんな場所も・・・
ということで敷島橋に到着。14年前にこの橋を渡ったことは鮮明に覚えていたので一安心といったところです。
敷島橋から見る下流側の紅葉・・・
敷島の滝にたどり着けないとすれば、この橋を渡れないことが一番だと思っていたので無事通過できてさらに一安心。
忠別川と別れ再び出会うまで
橋を渡ると少しの間川から離れるルートになります。最近整備したと思われるような手すり付きの遊歩道を登っていきます。
と思ったのもつかの間、笹の背丈が高くなり道がわかりづらくなります。
登り切ったところに真新しいピンクリボン。ここから下ります。
程なく、再び忠別川が見えてきます。
階段で川っぷちに下ります。
川に下りました。
14年前の記憶と比較
あまり鮮明に覚えているわけではないのですが・・・
一度川のレベルまで下りたことは鮮明に覚えていますが、そのあとすぐ河原をあとにして傾斜を登っていくとまもなく敷島の滝を遠望できる場所になり、そこから飛沫がかかるくらいまで近づくことができました。
もう一つ、下りたところの河原はこんなに広くなかったような・・・人一人がやっと通れるくらいの幅だったような・・・。こちらはかなり曖昧な記憶しかありませんが・・・
ここから先、陸路を進むすべがありません。忠別川の流れに遮られ、そのまま河原を歩き続けることもできません。
上の画像では簡単に進めそうですが、トレッキングシューズのままではびしょ濡れになること間違いなし。ここで濡れるとこの跡の行程に支障があるので遡行スタイルに切り替えることに・・・
30m進んで敷島の滝を見る
使うことになるとは思っていませんでしたが、もってきてよかった。モンベルのサワーサンダルとサワタビに履き替えて川へ入ります。さすが本流の流れ。ふくらはぎくらいの深さでも足を持って行かれそうな水の勢いがあります。
通過する途中で小滝が正面に見えたので撮影。ちなみにこの小滝のこともしっかり覚えていましたが、落差がこんなにあったとは・・・
30mほど進むと前方遠くに敷島の滝が見えてきました。感激です。三脚を立てられる場所を探します。
もう少し近づきたかったのですが、流れが激しくこれ以上近づくことはできません。14年前に来た時も紅葉時期でしたが、その時よりもキレイでした。
最後に
河原が広くなったことや登り口がなくなったことについて、ここ数年の大雨による忠別川の洪水で地形が削られたのではないかと推測しました。
左岸を無理矢理登っていけば、14年前滝に近づけた部分が残っているのかもしれません。今回は、目にすることができただけで大満足。東洋のナイアガラの異名はいまだ衰えることなく、遠目ながらもその豪快な流れを堪能することができました。
階段で河原に下りるところ。遊歩道は川と平行に走っていて、階段は左折して川に垂直に下りていきました。階段を下りずにまっすぐ進めば、もしかすると川に入らず今回写真を撮影した場所に出られたかもしれませんが、これについては未確認です。
最後の最後に過去動画
14年前の動画を再掲載します。15秒過ぎの引きからズームインしているカットは、距離的には今回写真を撮影したのと同じくらいの距離ではないかと推測します。
さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m