北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜

北海道の滝を紹介するサイトです。管理人seabirdが自らの足で赴き自らの目で確認した北海道の滝見の記録を中心に滝めぐりに役立つ情報を発信します

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秘奥の滝 (新得町)

      2017/03/11

2005年に見に行きましたが林道通行止めで未踏。3年ぶりの訪問で初めて目にしました。名前の由来はわかりませんがロケーションがまさしく「秘奥」です。

遊歩道からの全景

秘奥の滝 2008年10月11日撮影

秘奥の滝 概要

読み ひおうのたき
場所 新得町
川名 下メットク川
落差 30m
5m
形状 直瀑
地形図 チカベツ山
難易度 ★★★★☆
特記 自己責任で

シートカチ林道入り口までのアプローチ

ざっくり言えば

トムラウシ温泉を目ざします。

ルート (R=国道 r=道道) 駐車場 徒歩 特記
r718→シートカチ林道→レイサクベツ林道 なし 15分

(日高町方面から)国道274号線を清水町方面へ。

清水町市街地をぬけてすぐ道道718号忠別清水線にはいり、トムラウシ温泉のほうへひたすら進みます。

ちなみに温泉まではおよそ60km、札幌から苫小牧まで行くのに匹敵する距離です。(「霧吹の滝」「霞の滝」への道と同じ)

道道718号線にかかる橋でひときわ目立つ「曙橋」。これをわたるとすぐ秘奥の滝へ続くシートカチ林道分岐。秘奥の滝へはシートカチ林道を進みます。林道入り口には秘奥の滝の案内看板があるので迷うことはないかと思います。


2005年初めて訪問した時は滝の案内看板に「通行止め」の張り紙。ダメ元進んでみましたが200m先の林道ゲートが閉まっていてあえなく撤退せざるを得ませんでした。

秘奥の滝 2008年の記録から

ここからは3年前のリベンジの記録です。

滝に向かう途中で大雨に見舞われる

7時45分に札幌を出てからこの道道に入り、屈足を過ぎたあたりまでは、予報どおり天気はよかったのだが、進行方向の空にはどす黒い雨雲が見える。いやな予感。

岩松ダムを越え、十勝ダムにさしかかったあたりで大雨になる。この雨では、林道にはいるのはむずかしいかもしれない。そう思いながらも、とりあえず先へ進む。「山の交流館とむら」で、滝の情報を聞くためだ。

ここのウェブサイトで見たのだが、秘奥の滝へ向かう林道には、地形図にはのっていない、いくつかの滝があるそうだ。今回は、それらも可能な限り見てやろうということで、今日は無理でも、明日のために話を聞いてみよう。

この時見たウェブサイトは2017年2月時点で、残念ながらありませんでした。

山の交流館とむらで滝の話を聞いている内に雨が上がる

11時半過ぎ「山の交流館とむら」に到着。この時聞いた話の詳細は別項に譲るが、

  • 秘奥の滝については、滝へ下りる遊歩道の入口まで車で行けること
  • 霧吹の滝は、林道の途中で通行止めになって、行くことは出来ないこと
  • そしてそのほかの滝

についておよそ30分ほど話を聞いた。

最後に、この雨で林道にはいるのは危険ですよね?と聞くと、無理ではないけどやめておいた方がいいねといわれたので、滝見は明日にすることに決め、お礼をいって外に出る。

と、さっきまでの大雨が嘘のようにあがって、しかも日も照っている。嘘だろうと思いつつ、車を曙橋の方へ進める。もちろんダメ元で。

シートカチ林道入り口まで

山の交流館とむら」から11.5km走ると曙橋。これを越えるとすぐ左手に、秘奥の滝へつづくシートカチ林道。入口には看板。3年前とほぼ同じ形で「通行止め」の張り紙もある。

曙橋

曙橋

シートカチ林道入り口の看板

シートカチ林道入り口の看板

通行止めの張り紙

2005年と同じ通行止めの張り紙

シートカチ林道を進む

3年前には閉まっていた林道に入ってすぐのゲートは、「山の交流館とむら」で聞いたとおり開いていた。ここからは初めてに道になる。

この林道は全体を通して、基本的には細かな砂利道。ぬかるみにはまって、動けなくなることはなさそうだ。それでも、いつもより慎重に車を進める。

林道入口から6.9km走ると、別の林道分岐があり、そこに「秘奥の滝まで5.7km」の看板。ここはまっすぐ進んですぐ「礼咲別橋」を渡る。

先の看板から400m走ると、また林道が分岐している。この角に「秘奥の滝まで5.3km」の看板。ここで右折して別の林道に入る(地形図で見ると、先の5.7km看板のある林道に入っても滝の入口に行けるようだ)。

滝まで5.7km看板と礼咲別橋

滝まで5.7km看板、向こうに見えるのが礼咲別橋

滝まで5.3km看板

滝まで5.3km看板で右折

シートカチ林道からレイサクベツ林道へ

地形図で見る通り、道は少し狭くなり、傾斜も急になって、しかも荒れている。

右折してから3kmほどの所には、写真6のように落石も見られる。幸い車が通るには問題はなかったが、ここから500mほどは、左側の斜面からいつ落石があってもおかしくない状態で、ちょっと危険な感じ。

落石の跡

落石の跡

さらに1kmほど進むと、林道が分岐し「滝まで0.6km」の看板。ここは左折。まっすぐ進めば、ぐるっと回って、先の「滝まで5.7km」看板に出るようだ。

左折してから600mで、秘奥の滝遊歩道入口看板が見える。車は看板の側に置いても問題はなさそうだが、この50mほど先に、待避スペースがあるので、ここに止める方がベターだ。

立派な「秘奥の滝の入口」看板がわかりやすくてよいが、入口はピンクのひもで塞がれ、通行止めの張り紙。ちなみにここまで見てきた案内看板、すべてに通行止めの張り紙がしてあった。

最後の林道分岐を左折

最後の林道分岐を左折

滝まで0.6km看板

滝まで0.6km看板

退避スペースに車を駐める

遊歩道入口から50m先の待避スペース

遊歩道入口の通行止め看板

遊歩道入口の通行止め看板

通行止め張り紙にもかかわらず進んできたわけ

実は「山の交流館とむら」で、遊歩道が通行止めであることは聞いていたが、ご主人が「遊歩道がかなり危険な状態なので、一応通行止めにしているが、自己責任で進む分にはまったく問題ない」と言っていたので、迷わずここまできたわけだ。

当サイト、滝見のトップページで「自己責任」と書いていることを、ご主人は知るわけもないのだが、そういう気持ちを持っていると感じてくれたからこそ、そういってくれたと思う。この時は本当にうれしかった。ご主人、本当にありがとう。

秘奥の滝遊歩道を自己責任で進む

話がそれてしまった。

入口と書かれたところは、笹藪に覆われて入口という感じは全くしない。この笹藪をかき分けていかなければならないかと思うと、ちょっとげんなりしてきた。が、よく見ると、笹に隠れているだけで、踏分道がしっかりついている。

進んでみると、すぐ薮はとぎれ、普通の遊歩道っぽくなる。さらに進むとまた笹藪に覆われるが、これもすぐとぎれ、そのあとは完全に遊歩道となる。

この辺から少し急な下りになる。道の左側は、かなり急で深い谷になっている。一部道が崩れているところもある。木の手すりがあるが、かなり古そうで、用をなしていない。

ただ、午前中の雨にもかかわらず、足をすべらせるような感じは全くなかったのは幸いだったが、それなりに慎重に下りていく。

遊歩道で一番危険と思われる場所

遊歩道で一番危険と思われる場所

深い谷を横に見ながら歩く

深い谷を横に見ながら歩く

秘奥の滝が見えてきた

遊歩道に入って10分もしない内に、滝の姿が見えてくる。遠目から見てもかなりの落差を感じる。霧吹の滝のような豪快な水量はないが、それと趣が異なる雄大さが感じられる。

遊歩道上から全景をおさめようとするが、滝の上部に木の枝がかかってしまう。ちょっと納得がいかない。

同じ場所から後ろをふり返ると、あらためて深い谷になっているのがわかる。遊歩道の状態から考えると、通行止めにしているのは正解だな、と思う。

秘奥の滝が見えてきた

遠くに秘奥の滝が見えてきた

遊歩道からの全景

旧サイト写真14 遊歩道から全景をおさめる

深い谷になっているのがよくわかる

深い谷になっているのがよくわかる

秘奥の滝を間近で見る

近づくと全景を収めることができない

滝に出来るだけ近づいてみる。写真14をとった場所から20mほど進んだところ。ここから全景をおさめるのは不可能。各部をアップでおさえておく。

秘奥の滝

近すぎて全景が入らない

秘奥の滝落口

秘奥の滝落口

秘奥の滝中段

秘奥の滝中段

滝つぼはない

滝つぼはない

無理矢理全景を収めてみた

木の枝に邪魔をされることなく、全景をおさめることができないかと思い、沢の方に下りてみる。地面すれすれの所から、あおりで撮ったのが、写真20。滝下は見えないが、なんとか全体をおさめることができた(縦長にして撮れば、余裕でおさまるはずだが・・・)。

秘奥の滝 全景

旧サイト写真20 秘奥の滝 全景

過去記事はすべて2008年10月11日(土)の記録

最後に

最後も2008年の記録からの引用です。

(とむら)のご主人の後押しもあって無事見ることができた。最後に繰り返すが、基本的に滝までの遊歩道は通行止め。滝を見に行かれる方はくれぐれも,自己責任でどうぞ・・・ 😉  (by 管理人&「山の交流館とむら」のご主人)

訪問日
2008年10月11日(土)



さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m

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