北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜

北海道の滝を紹介するサイトです。管理人seabirdが自らの足で赴き自らの目で確認した北海道の滝見の記録を中心に滝めぐりに役立つ情報を発信します

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ソウベツ川大滝(下流) (洞爺湖町)

   

二万五千分の一地形図「仲洞爺」を見るとソウベツ川に滝マークが2つ打たれています。この2滝を見る方法として2004年頃のネット情報ではありますが、ソウベツ川を下流から遡行する方法しかありませんでした(管理人が調べた限りでは)。

ただ最近(2006年夏頃)「早月の滝遊歩道入口よりも奥の林道からこの内の1つの滝を見ることができた」というネット情報を見てダメ元で探索してみることにしました。

下流側の大滝が見えてきた

ソウベツ川大滝(下流) 2006年10月4日撮影

ソウベツ川大滝(下流) 概要

読み そうべつがわおおたきかりゅう
場所 洞爺湖町財田(たからだ)
川名 ソウベツ川
落差 30m
7m
形状 直瀑
地形図 仲洞爺
難易度 ★★★★☆
特記 遊歩道は途中から激坂

ソウベツ川大滝(下流)までのアプローチ

ルート (R=国道 r=道道) 駐車場 徒歩 特記
r132→早月林道 あり

ここから別掲「ソウベツ川大滝(上流)」と共通です。

早月林道まで

別掲「早月の滝」や「魚留の滝」(いずれも洞爺湖町の滝)へのアプローチと同じです。

壮瞥町側からは

壮瞥町市街で道道132号洞爺公園洞爺線に入り反時計回りに進みます。洞爺湖をちょうど半周したあたりに青看板があるので交差点を右折、早月林道に入ります。

留寿都側からは

国道230号線から道道66号線経由で道道132号洞爺公園洞爺線に入ります。洞爺湖沿岸を時計回りに2km弱、洞爺水辺の里財田(たからだ)キャンプ場で早月林道に左折します。

道道分岐の看板 滝までは6km

早月林道入り口にある案内看板

早月林道 魚留の滝駐車スペースまで

早月林道は2.7kmまでは舗装されていますがそれ以降はダートになります。ダートといってもよく整備されていて、走りにくいことはありません。そのダートを2km強、早口林道入り口から5kmで駐車スペースです。ちなみに早月の滝まではさらに1kmほど進みます。

途中からダートになる早月林道

途中からダートになる早月林道
滝まではあと2.7km

魚留の滝看板付近

魚留の滝看板付近の早月林道
車を駐めるのに十分なスペースあり


ここからは2006年10月4日、ソウベツ川の遡行から魚留の滝駐車スペースに戻ってきたあとの記録からの抜粋になります。

魚留の滝駐車スペースから大滝駐車スペースまで

早月の滝まで

ソウベツ川の遡行から、魚留の滝看板のある駐車スペースに戻る。

林道をさらに奥に進み、800mほどで早月の滝遊歩道入口。立派な看板も昨年と同じだ。今回はこれを素通りし、さらに奥に進む。早月の滝は、別沢を渡る橋のほぼ真上に落ち口があることが今回わかった。

最初の林道分岐を左へ

早月の滝看板から、600mほど進んだところで林道が分岐している。分岐には「入口」「滝」と書かれた看板がある。おそらく地形図に記されているこの道に左折する。

早月の滝看板から 600m進んだ林道分岐

早月の滝看板から600m進んだ林道分岐

林道分岐は左折

案内看板のとおりこれを左折

次のY字路は左へ

分岐から300mほど進むと、大きく広がったY字路になる。進行方向左へ進む道に、「入口」と書かれた看板があるので、迷わずそちらに進む。道は細いが車で問題なく進める。

Y字路は左へ

Y字路は左へ進んだ

林道行き止まりに車を駐めた

Y字路からさらに200mほどで車は行き止まりとなる。1台なら余裕で止められるスペースがあったので、ここに車を止める。写真4がその様子だが、ソウベツ川は写真右手の深い谷の下を流れてるようだ。車からおりてあたりを見渡す。

駐車スペース

旧サイトの写真4 駐車スペースの様子

駐車スペース周辺の様子

写真4の正面奥方向に上り、右方向に下りの遊歩道が延びているようだ。

また、この駐車スペースから50mほど戻ったところに、写真5のような看板(白くとんでしまって、なんと書かれていたかは思い出せない)と、かすかな踏分(写真ではほとんどわからないが)がある。

駐車スペース近辺の略図

駐車スペース近辺の略図

ソウベツ川大滝(上流)」との共通部分終了

ここからは「ソウベツ川大滝(上流)」を見たあと駐車スペースに戻ってきてからの記録になります。

駐車スペース奥の展望台からは上流の大滝遠望のみ

駐車スペースの奥にも遊歩道が延びているので、とりあえず歩いて進んでみる。

100mもいかないうちに「展望台」と書かれた看板を見つける。ソウベツ川の方を見てみると、先ほどみた上流側の滝がはるか遠くに見ることができた。が、下流側の滝は全く見えない。

駐車スペース奥側の遊歩道の看板

駐車スペース奥側の遊歩道の看板

はるか遠くに滝が見える

はるか遠くに滝が見える

展望台から見た上流の大滝

下部段状の部分から上流側の滝だとわかる

もう一つの展望台から滝を見るが・・・

再び駐車スペースに戻る。今度は沢の方に進んでみる。

道は左右に分かれている。左方向に進むとすぐにまた「展望台」と書かれた看板。ここも上流の大滝が遠くに見えるだけだ。

と思ったら、かすかに下流側の滝の上の部分も見えた。いずれにしても、この二つの「展望台」からでは全然見た気がしない。

展望台看板その2

展望台看板その2

これも上流側の大滝

これも上流側の大滝

よく見るともう一つ水の流れが

よく見るともう一つ水の流れが

これが下流側の大滝か?

これが下流側の大滝か?

右側の遊歩道は下流の大滝の方へ延びている?

今度は右側へ進む。ゆっくりとした下りで、はっきりと道がわかる。2番目の展望台から見た下流の大滝の方へ延びているようで、期待に胸をふくらませながら進む。

まずはゆるい下りを進む

まずはゆるい下りを進む

またしても急な坂をすべり下りる

ソウベツ川大滝(上流)よりも急(?)な坂をすべりおりていきます。

200mほど進むと、これまでと比較にならないくらい急な坂を下りる事になる。角度にしたら45度以上はあるであろうか?。

こういう急な坂を下りる道をつける場合は、斜面にそってジグザグにつくるのが普通だと思っていたが、ここではまっすぐ下りていくことになるので、普通に歩いていくことができない。

上流の大滝に向かう道にもあったような、太いロープが張ってあるので、これをたよりにすべり下りていく。それでも一度すべってしりもちをついてしまった。

このあたりから傾斜が急になる

このあたりから傾斜が急になる

下流側の大滝が見えた!!

程なく、進行方向に滝が見えてきた。これが下流側の滝であろう。上流側の滝よりも小振りだが、それでも落差は30m以上あるだろう。豪快な滝だ。

下流側の大滝が見えてきた

下流側の大滝が見えてきた

下流側の大滝核心部

もう少し近づいて核心部をねらう

今回一連の滝めぐりで疲労はピークだったが、これでその苦労もむくわれた。

見上げるとはるか上に、上流の滝をみた場所があると思われるが、その場所は特定できない。写真12のはるか上にいたものと思われる。

上流の大滝を見たあたりを見上げる

旧サイト写真12 上流の大滝を見たあたりを見上げる

下流の大滝滝つぼ

滝つぼは滝の大きさの割に小さい?

下流の大滝上部

下流の大滝上部

下をみると、さらに滝があるようだ。高さは20mほどはあるだろうか?撮影したものの、木の葉の影になって観賞に耐えない。この下の滝もいつか下から見て、その姿を撮影してみたい。

下流の大滝の下にも滝状の流れ

下流の大滝の下にも滝状の流れが見えた

過去記事はすべて2006年10月4日(水)の記録

最後に

ソウベツ川の遡行ソウベツ川大滝(上流)、そしてこの下流の大滝を目にしたあと、総括として下のように書いていました。

今回のソウベツ川の滝めぐりで感じたこと

一番は、洞爺湖町がこの辺の観光に力を入れていることが想像できた。魚留の滝までの遊歩道は、昨年よりも明らかに人の手が入っている。二つ並ぶ大滝も、遊歩道を通って間近に見られるとは思ってもみなかった。

大滝をみる遊歩道は、かなり危険を伴うことには違いないし、誰でも見に来られるかといえば、そうとは言えない面があるが、それでもこの立派な二つの滝を見ることができるよう、あらたに道をつけるのはそれなりにお金もかかったであろう。とてもありがたいことだ。

ただ、何度も繰り返すが、2つの大滝へ向かう遊歩道は、いずれもかなり危険な場所である。細心の注意をはらって歩きたい。

今回は魚留の滝からの遡行がメインだったので、大滝は中途半端な探索になってしまった感がある。静止画はそれなりに撮ったが、ビデオ撮影はほとんどできていないので、機会を見つけてぜひもっと近くでビデオ映像を残してみたい。

訪問した2006年当時は洞爺湖町として力を入れていたのは間違いないありません。だから下のサイトのことが気になります。やはり近い将来確認しにいこうかと思います。

北海道、何でも秘境探検記。(秘滝、秘湯、遺構、秘境駅他) 幻となるのか?早月の滝(洞爺湖町)とソウベツ川滝群
ソウベツ川や早月林道に関して気になることが掲載されています

訪問日
2006年10月04日(水)



さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m

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