北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜

北海道の滝を紹介するサイトです。管理人seabirdが自らの足で赴き自らの目で確認した北海道の滝見の記録を中心に滝めぐりに役立つ情報を発信します

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鉱山町胆振幌別川の滝-仮- (登別市)

   

川又温泉へ向かう林道の帰り道に偶然発見!苦労したけど正面からの撮影にも成功し、滝見の醍醐味を堪能できました。このときはわかりませんでしたが人工の滝だそうです。

鉱山町無名滝

鉱山町無名滝

名前がないのが不思議なくらい立派な滝です。ここでは旧サイトで使用した「鉱山町胆振幌別川の滝」として紹介させていただきます。

鉱山町胆振幌別川の滝-仮- 概要

読み こうざんちょういぶりほろべつがわのたき(かり)
別名 鉱山不動滝 鉱山無名滝
場所 登別市鉱山町
川名 胆振幌別川支流
落差 10m
5m
形状 段瀑(直瀑+渓流瀑)
地形図 鷲別岳
難易度 ★★★★☆
特記 人工の滝?

鉱山町胆振幌別川の滝-仮-までのアプローチ

ルート (R=国道 r=道道) 駐車場 徒歩 特記
R36→r327 なし 徒歩5分 遡行15分 胆振幌別川に下りるのは難儀

幌別町鉱山町まで

国道36号線を苫小牧から室蘭方面へ進みます。

登別を過ぎてまもなく、国道はJRの線路を右手に見ながら海岸沿いを通ります。適当な場所で線路を渡り幌別市街にはいります。

JR幌別駅前から山の方へのびる道道327号弁景幌別線のつきあたり鉱山町をめざします。途中道央自動車道の下をくぐり、右手に幌別ダム、川上公園を見ながらひたすら道なりです。

川又温泉に向かう林道の帰り道偶然見かける

この滝はこの日訪れるまで全くノーマークでした。鷲別来馬川沿いの林道から川の対岸に滝状の流れを見たので調べると、地形図にも滝マークがうってあることがわかりました。

過去記事からその経緯を抜粋します。

聖の滝」の探訪を終え、時間が余ったので、鷲別来馬川に沿う林道を行くことにする。「裏沢左股ルート」と呼ばれる沢には、小さいながら、滝が見られると言うことで、下見をしようということだ。

また、地形図にのっている「川又温泉」まで行ってみたかったが、林道が無惨に崩壊していて車では行けなかった。

たいした収穫もないまま、林道から戻る途中、道道の3〜400mほど手前で、木の葉の間から、川の向こうに滝っぽい流れがあることに気がついた。

車を降りて確認するが、どうにもよく見えない。砂防ダムなのかと思い、地形図で調べてみると、なんと名前はないものの、しっかり滝マークがうってある。

これはぜひ見ておかなければならないと思い、川っぷちに下りる場所を探す。しかし、地形図で見るとおり、滝の位置は断崖に囲まれていて、簡単には下りられそうにない。

鉱山町無名滝付近の地図

鉱山町無名滝付近の地図


2005年に書いた鉱山町胆振幌別川の滝-仮-の記録から抜粋

かなり強引にアプローチして滝の姿を撮影するまでの過程を過去記事から抜粋します。

胆振幌別川に下りるまで

鉱山橋まで戻り、どこか下りられそうなところがないかみるが、ちょっと見ではなさそうだ。

鉱山橋の手前から川に沿って、民家が何軒かあり微妙に下っている(注:地図の①)。これをずっと先まで行ったら下りられないかと思い、最終民家を越え、さらに仏像(?)を越えて進んでみるが、やはり行き着くのは笹藪におおわれた断崖で下りるのは無理だ。無理矢理下りたとしても、登ってくるのは絶対無理だ。

鉱山橋から胆振幌別川下流を見る

鉱山橋から胆振幌別川下流を見る

鉱山橋手前から左に入る

鉱山橋手前から左に入る

半分諦めながら、断崖に沿って民家の方へ戻る。最終民家のある位置まで戻ってきたとき、それまで笹藪におおわれた断崖に、崩落したあとと思われる斜面を見つける。ここなら何とか下りられそうだし、戻っても来られるだろう。

最終民家の手前から川の方へ行く

最終民家の手前から川の方へ行くと崩落跡がある

しかしそこには、売り物にならないであろう、変な形の大根などの野菜や、なぜか(ホタテの?)貝殻などが大量に捨てられていた。腐った感じはなかったので、それほど時間はたっていないものと思われるが、こんなものを捨ててよいのだろうか疑問に思う。

が、滝見たさに、深く考えず下りることにする。下りていく途中には、大量のガラス瓶の破片なども目に入る。とんでもないところに足を踏み入れてしまった。

崩落跡?から下りてみる

崩落跡?から下りてみる

胆振幌別川を遡行して滝に近づく

何とか河原に下りることができた。間近に見る幌別来馬川胆振幌別川、本流だけあって、橋の上から見るよりはるかに大きく感じるし、所々、かなりの深みもあるようだ。

とりあえず、下りた左岸側の、ごつごつした岩場を下流に向かって歩いていく。100mも進まない内に左岸側は進めなくなり、右岸に渡るハメになる。

川幅は15mくらい。太股がつかる程深いところもあるが、流れは緩やかで足をとられる心配はなさそうだ。また、水が本当に澄み切って、川底が見えるのも助かった。

渡ったはいいものの、またすぐ進めなくなりまた左岸へ渡る。

下りた所から下流を見る

下りた所から下流を見る

右岸に渡る

右岸に渡る

途中にはこんな流れも

途中にはこんな流れも

川の中を進むことが多くなる

川の中を進むことが多くなる

さらにまた右岸へ渡ったとき、さっき林道から見た滝の下の流れが見えてきた。と、同時に滝の正面対岸付近はほとんど河原がなく、しかもこれまでとは桁違いに、川が深くなっているのが見て取れる。

おそらく滝の全景を見るには正面からしかない。写真9右端に見える藪を歩いて、なんとか滝の正面にたどり着く。

滝の下が見えてきた

滝の下が見えてきた(旧サイト写真9)

右岸の藪を歩いて近づく

右岸の藪を歩いて近づく

滝正面の撮影ポイント

滝正面の撮影ポイント

深さが1m以上ありそうだが底まで見える

深さが1m以上ありそうだが底まで見える

鉱山町胆振幌別川の滝-仮-の様子

珍しい形をしている。大きく2段に分かれていて、上3分の1が細身の直瀑。ここからでは確認できないが、滝壺があるようにも見える。

その下は末広がりの渓流瀑だ。細かい段がいくつもついていることがわかる。いずれにしても、とても立派な滝だ。名前があってもおかしくないと思うが、調べてもわからない。

過去記事はすべて2005年10月16日(日)の記録

鉱山町無名滝全景ひき

全景ひき

鉱山町無名滝上段の直瀑部分

上段の直瀑部分

鉱山町無名滝下段の渓流瀑部分

下段の渓流瀑部分

鉱山町無名滝全景

全景

鉱山町胆振幌別川の滝-仮- 動画

coming soon


参照サイト


鉱山町に行くなら見ておくとよいです

最後に

思いがけず偶然見かけ、厳しいロケーションの中強引に近づいて確認すると本当に立派な滝。滝見の前はネットで下調べするのですがこの滝のことは見たことがありません。そんな滝を写真と動画に収められ感激でした。

訪問日
2005年10月16日(日)



さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m

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