インクラの滝 (白老町)
昔この辺に切り出した木材を運ぶインクライン設備があったことから「インクラの滝」と呼ばれるようになりました。元々は「別々の滝」と呼ばれていたそうです。
環境を守るため遊歩道の整備はしないと宣言(大賛成)。なので、滝までのおよそ2kmの道は天然のアスレチックコースのようでした。
インクラの滝 概要
読み | いんくらのたき |
別名 | 別々の滝 |
場所 | 白老町社台 |
川名 | 別々川支流西別々川 |
落差 | 43.9m |
幅 | 10m |
形状 | 直瀑 |
地形図 | 森野 |
難易度 | ★★★☆☆ |
特記 | 日本の滝百選 |
インクラの滝までのアプローチ
ルート (R=国道 r=道道) | 駐車場 | 徒歩 | 特記 |
R36→林道 | あり | 40分 |
国道36号線を苫小牧から室蘭方面へ進みます。
JR社台駅を過ぎてすぐ「北海道習志野牧場看板」を目印に右折。線路を渡ったあと社台駅に戻る感じになります。社台駅の前から駅から遠ざかる方へ進み、さらに左カーブしてまもなく「インクラの滝まで9km」看板があるので右折します。
途中、左手に廃棄物処理場を見ながら、割と走りやすいダートの林道を道なりに進むと右手に駐車場が見えてくるので車を駐めます。林道は先まで伸びていて車でもいけそうな感じです。
2005年に書いたインクラの滝の記録から抜粋
駐車場から滝までの遊歩道はよく通行止めになるようです。2005年のこの時は通行できましたが訪問の際は「白老観光協会~観光スポット案内」に確認するとよいかもしれません。
遊歩道を出発する前に
駐車場から、50mほど林道の方へ進むと、展望台があり、上ってみるとはるか遠くに滝の上部が見える。
展望台下の滝の紹介看板によると、滝までは2kmほどの距離で、遊歩道は環境保全を一義に考え特に作っていないという。この考えには賛同したい。
何年か前のネット情報では、崩落のため通行止めになっているとのことだったが、この日はその類の警告は出ていなかったので、看板横からから出発する。
インクラの滝への遊歩道前半の様子など
下りるとまもなく川っプチに出る。200mほど歩くといきなり砂防ダムがあらわれる。これは右岸に回り道がついていて難なく越えられる。
基本的に川っプチを進んでいくことになるが、函状の場所や小滝状になっているところは、巻くように道がついている。遊歩道はついていないというが、ほとんどの場所で道っぽくなっているので、あまり心配はいらない。
ただし、途中にけっこう大きな崩落跡があったり、それなりに注意は必要だ。
ところどころに、タオルやシャツのようなものが広げておいてあった。忘れ物にしてはやけにたくさんあるなと最初は思ったが、これは多分、道迷いを防ぐための目印として置いてあるのではないか?リボンとかの方が見栄え的にいいような気もするが・・・ 😕 。
インクラの滝への遊歩道後半はややハード
両岸が高い断崖に囲まれてくる頃、川っプチをいくより、高巻き気味に進むことが多くなってきた。進行方向には、大きな岩が立ちはだかったり、勾配がやや急になったりで進みづらくなってくる。岩肌に張り付いたコケの感触がなんとも心地よい。
インクラの滝に到達
歩き始めて40分ほどで、滝の全景が見えてくる。ネットでよく見る写真と、アングルが違うような気もするが、ほぼ正面から見る形でなかなかよい。ただ、ここからだと全体をかなり見上げる形で、滝つぼは見えない。
一通り撮影をした後、さらに上にいって、滝つぼを見てみようと思う。大きな岩の合間をぬっていく。
先ほどの場所から高さにして20mくらい登ったところで、滝下が見えてくる。滝つぼはなく、落ちた水はすぐ西別々川の流れになっている。ここからは近すぎて、全景を収める事は出来なかった。
ここからは、数年前立入禁止の原因となったと思われる崩落跡をみることができた。
過去記事はすべて2005年10月21日(金)の記録
インクラの滝 動画
coming soon
参照したいサイト
白老観光協会~観光スポット案内
白老町の観光スポットの案内
最後に
これが滝なんだ!といわんばかりの堂々たる姿。日本の滝百選の名に恥じない立派な滝です。たどり着く過程、周囲の景観も含めて、満足度は満点に近い滝見となりました。紅葉の時期など四季の変化を見てみたいですね。
この遊歩道、よく通行止めになるようです。何年か前にあらたに展望台が設置されるなど2005年の訪問時からは状況が大きく変わっているように思えます。
さらにここ数年の毎年のようにおそう大雨の影響もどうなっているのか気になるところです。訪問される前に上記サイトなので確認されたほうがよいかと思います。
訪問日2005年10月21日(金)
さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m