ソウベツ川大滝(上流) (洞爺湖町)
2017/01/30
二万五千分の一地形図「仲洞爺」を見るとソウベツ川に滝マークが2つ打たれています。この2滝を見る方法として2004年頃のネット情報ではありますが、ソウベツ川を下流から遡行する方法しかありませんでした(管理人が調べた限りでは)。
ただ最近(2006年夏頃)「早月の滝遊歩道入口よりも奥の林道からこの内の1つの滝を見ることができた」というネット情報を見てダメ元で探索してみることにしました。
ソウベツ川大滝(上流) 概要
読み | 上の呼び名は拙サイトの仮称 |
場所 | 洞爺湖町財田 |
川名 | ソウベツ川 |
落差 | 40m |
幅 | 10m |
形状 | 直瀑 |
地形図 | 仲洞爺 |
難易度 | ★★★★☆ |
特記 | 目にしたら感動すること間違いなし! |
ソウベツ川大滝(上流)までのアプローチ
ルート (R=国道 r=道道) | 駐車場 | 徒歩 | 特記 |
r132→早月林道→遊歩道 | あり | 15分 |
滝が見える直前の道は遊歩道とは呼べないほど急な下りの坂道。見に行かれる方は細心の注意を!
ここから別掲「ソウベツ川大滝(下流)」と共通です。
早月林道まで
別掲「早月の滝」や「魚留の滝」(いずれも洞爺湖町の滝)へのアプローチと同じです。
壮瞥町側からは
壮瞥町市街で道道132号洞爺公園洞爺線に入り反時計回りに進みます。洞爺湖をちょうど半周したあたりに青看板があるので交差点を右折、早月林道に入ります。
留寿都側からは
国道230号線から道道66号線経由で道道132号洞爺公園洞爺線に入ります。洞爺湖沿岸を時計回りに2km弱、洞爺水辺の里財田(たからだ)キャンプ場で早月林道に左折します。
早月林道 魚留の滝駐車スペースまで
早月林道は2.7kmまでは舗装されていますがそれ以降はダートになります。ダートといってもよく整備されていて、走りにくいことはありません。そのダートを2km強、早口林道入り口から5kmで駐車スペースです。ちなみに早月の滝まではさらに1kmほど進みます。
ここからは2006年10月4日、ソウベツ川の遡行から魚留の滝駐車スペースに戻ってきたあとの記録からの抜粋になります。
魚留の滝駐車スペースから大滝駐車スペースまで
早月の滝まで
ソウベツ川の遡行から、魚留の滝看板のある駐車スペースに戻る。
林道をさらに奥に進み、800mほどで早月の滝遊歩道入口。立派な看板も昨年と同じだ。今回はこれを素通りし、さらに奥に進む。早月の滝は、別沢を渡る橋のほぼ真上に落ち口があることが今回わかった。
最初の林道分岐を左へ
早月の滝看板から、600mほど進んだところで林道が分岐している。分岐には「入口」「滝」と書かれた看板がある。おそらく地形図に記されているこの道に左折する。
次のY字路は左へ
分岐から300mほど進むと、大きく広がったY字路になる。進行方向左へ進む道に、「入口」と書かれた看板があるので、迷わずそちらに進む。道は細いが車で問題なく進める。
林道行き止まりに車を駐めた
Y字路からさらに200mほどで車は行き止まりとなる。1台なら余裕で止められるスペースがあったので、ここに車を止める。写真4がその様子だが、ソウベツ川は写真右手の深い谷の下を流れてるようだ。車からおりてあたりを見渡す。
駐車スペース周辺の様子
写真4の正面奥方向に上り、右方向に下りの遊歩道が延びているようだ。
また、この駐車スペースから50mほど戻ったところに、写真5のような看板(白くとんでしまって、なんと書かれていたかは思い出せない)と、かすかな踏分(写真ではほとんどわからないが)がある。
「ソウベツ川大滝(下流)」との共通部分終了
ソウベツ川大滝上流の探索
とりあえず最初に略図で「上流側大滝へ」と書かれた踏分を進んでみました。この時点では滝が見られるとは思いませんでしたが・・・。
踏分をまっすぐ進むと断崖絶壁の行き止まり
滝を見るには深い谷を下りなければならないが、 踏分はゆるい上りだ。少し疑問を残しながらも、看板を信じてまずこれを進むことにする。
この踏分を道なりに進むと、結局は行き止まりになる。その先は断崖絶壁だ。
少し戻って別の踏分をすべり落ちていく?
行き止まりになる50mほど手前、行き止まり方向に進んだ左手に、沢方向へ下りる急坂の踏分を見つける。これもダメ元で進んでみる。
かなり急な坂だ。歩いて下りていく、というよりは「すべり下りる」といった方がよいかもしれない。途中から太いロープが張られている。
突如巨大な滝がすがたを現す
下り始めて何分くらいたったであろうか?おそらく10分もたっていないように思うが、突然遠目に滝が見えてきた。
かなり巨大だ・・・ 😮 。落差は40m、いや、それ以上か?。豪快な飛沫をあげておちているのが、遠目でもよくわかる。見た瞬間、遠軽町(旧丸瀬布町)十三の滝 六の滝を思い出したが、豪快さの点では、こちらの方がはるかに上である。
上の写真3枚は滝からかなり離れた場所から撮影したものです(100mくらい?)。遊歩道は滝へ近づく方向に延びているようなのでその気になればもっと近くで見ることができたのかもしれません。
この写真を撮影した場所、実は後ろ側が断崖絶壁になってました。そのはるか下に下流側の滝と思われる大きな滝を見ることができました。
上の写真を撮影した場所は、後ろがすぐ断崖絶壁になっている。よくこんな場所に道をつけたものだ。
おそるおそる見下ろすと、木の葉の間からもう一つの大滝 (下流側)が見える。ここからでは落差がはっきりしないが、落ち口と滝壺の関係から、少なくとも30mはあるものと思われる。立っている位置から滝壺までは100m近くあるのではないか?万が一足をすべらせてここから落ちたら、まず助からないであろう。
下の写真はこの場所から見た下流側の滝だが、ズームでかなりよっているので実際はもっと遠く(下)に見える。
過去記事はすべて2006年10月4日(水)の記録
最後に
帰りはロープにつかまりながらやっとの思いでもとの駐車スペースに戻ってきました。このあと、先ほど断崖の下に見えた下流側の大滝を正面から見るべく散策を行うことにしました。
訪問日2006年10月04日(水)
さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m