美笛の滝への遊歩道は通行止め〜一部が洪水で流出
2018/07/15
滝見を始めた2004年以来ご無沙汰していた美笛の滝。落差50mの見事な景観をスローシャッターの写真に撮るため13年ぶりに足を運んだのですが、驚愕の事実が・・・
美笛の滝へ向かう遊歩道の一部が洪水のため流されてしまい、アプローチすることができなくなっていました。
今回、美笛の滝を目にすることはできませんでしたが、残された遊歩道の様子を探索したので記録に残しておこうと思います。
訪問日2017年9月17日(日)
林道入り口までのアプローチおさらい
この日は千歳市内から道道16号支笏湖スカイロード経由で国道276号に入りました。旧大滝村方面へ進み、美笛パーキングの先の「美笛の滝」看板で千歳鉱山横の林道へ右折です。
林道の様子に違和感を感じる
13年前に一度来たきりだったのでその時の様子を覚えているわけもなかったのですが、なんとも言えない違和感を最初から感じていました。
すぐにその違和感の正体が、川岸の整備がつい最近行われていたことだと気づきました。
まだ完成していない建設中の橋もありました。
何か林道全体で工事をしている雰囲気が感じられました。
遊歩道が一部なくなっていた
林道入り口から1.3km走ったところで「美笛の滝遊歩道まで200m」看板がありましたが通行止めのゲート。
車から降りてよく見ると、ゲートの先には道がありません。
200m看板の下に
「美笛の滝への道は平成26年9月11日発生の水害により流出しました」
の案内。
道があったと思われる場所に立って見ると、洪水前はいまよりだいぶ(写真の)右側を流れていたのが、大量の水が遊歩道を削り取り、水が引いた後は今見ている流れになったのかと想像できます。
よく見ると、赤い橋の残骸が見えます。
多分ですが、この遊歩道の流出だけでなく美笛川流域の至る所で甚大な被害があったものと想像できます。
林道の整備が真新しかったのは荒らされた川岸の整備に膨大な時間がかかったことの証しなのでしょうか?今も引き続き整備されているのかもしれません。
なくなった遊歩道の先を探索
美笛の滝を見るのを諦めて帰ろうと思ったのですが、せっかく来たのでこの先どうなっているか確認してみようと思い立ちました。
赤橋の残骸までの様子
赤い橋の残骸をめざせばいいことは一目瞭然ですが、本流沿いに行くのは流れがきつくて無理そうです。なので下の写真のように支流を渡って矢印部分に渡り、陸伝いにを進むことにしました。
とりあえずトレッキングシューズでも渡れそうな場所を探しに川沿いを進みます。美笛の滝を見るのに遡行はあり得ないと思っていたので沢歩きの道具は持ってきていませんでした。
適当な場所で川を渡ります。
渡った後は藪こぎでした。昨日雨が降ったのかズボンはずぶ濡れになりました。
50mほどで結局また川に下りるはめになり、再び川を渡るはめになります(あとで調べたらこの川が美笛の滝がかかるモンルウン美笛川)
赤橋の残骸の向こう側に出ました。
赤橋以降は遊歩道が残っていた
赤い橋はモンルウン美笛川にかかっていたものと思われます。
赤橋の残骸を背に先に進むと今までとは別世界、今も手入れされているかのような立派な遊歩道が・・・。
100mほど歩くとおそらく駐車スペースだったであろう場所に到着。
ベンチの残骸があったり、
案内看板がそのまま残っていたり
林道は先にも延びているようですがゲートで
車は進めません。ここだけを見れば水害前と何も変わっていないようです。
美笛の滝をめざすがあえなく撤退
ただ、「美笛の滝800m」矢印看板の示す方向は完全な薮でかすかにここが道だったことがわかる程度です。
薮の中を無理矢理進んで行きます。せっかく乾いたズボンがまたびしょ濡れ。
かすかな道跡は川までありましたが橋は架かっておらずここで引き返すことになりました。
あとで確認すると、美笛の滝までの遊歩道は、モンルウン美笛川を一度渡って右岸側を通っていました引き換えした場所はあったはずの橋の手前だったと思われます。
最後に
まさか遊歩道自体がなくなっているとは夢にも思いませんでした。あの美しくも雄大なすがたを目にすることはできないのでしょうか?
引き返す前に川の向こう側を見ると、整備されているようにも見えたので近い将来遊歩道が復活するかもしれません。
さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m