北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜

北海道の滝を紹介するサイトです。管理人seabirdが自らの足で赴き自らの目で確認した北海道の滝見の記録を中心に滝めぐりに役立つ情報を発信します

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不動尊 聖の滝 (登別市)

   

周辺の雰囲気含め名前のとおりとても神聖な感じでした。独特の雰囲気にのまれ現場では気づかなかったのですが裏見の滝です。

不動尊 聖の滝 正面の図

不動尊 聖の滝 正面の図

聖の滝へ通じる幌別鉱山線林道の入り口にはゲートが設けられています。したがって

車両での林道走行はできません

三段の滝と聖の滝への分岐のY字路

三段の滝と聖の滝への分岐のY字路

林道ゲートを示す地図

Y字路を越えてすぐ林道ゲート

このページの記録は2005年のものです。

不動尊 聖の滝 概要

読み ふどうそん ひじりのたき
別名 不動滝(鉱山町案内看板による) 不動の滝
場所 登別市鉱山町
川名 幌別来馬川支流
落差 12m
3m
形状 直瀑
地形図 鷲別岳
難易度 ★★★★☆
特記 裏見の滝

不動尊 聖の滝までのアプローチ

ルート (R=国道 r=道道) 駐車場 徒歩 特記
R36→r327→幌別鉱山線林道 なし 林道歩き60分
遡行+藪漕ぎ30分

ゲートから目印となるあやしい看板までは4km弱です

幌別町鉱山町まで

国道36号線を苫小牧から室蘭方面へ進みます。

登別を過ぎてまもなく、国道はJRの線路を右手に見ながら海岸沿いを通ります。適当な場所で線路を渡り幌別市街にはいります。

JR幌別駅前から山の方へのびる道道327号弁景幌別線のつきあたり鉱山町をめざします。途中道央自動車道の下をくぐり、右手に幌別ダム、川上公園を見ながらひたすら道なりです。

幌別鉱山線林道入り口には車止めゲート

鉱山橋を渡り鉱山町をぬけるとまもなく大きな通行止めの看板があるY字路になります。左は「三段の滝(カマンベツの滝)」へ向かうカマンベツ林道方面、右がめざす聖の滝へ向かう幌別鉱山線林道になります。が、林道入り口には

私有地につき通行できません

幌別鉱山線林道入り口付近のゲート

幌別鉱山線林道入り口付近のゲート

上の写真は2008年6月14日に撮影しました。2005年10月14日時点では車で進むことができたのでその間に設置されたのでしょう。通行止めの理由が「私有地につき」ということなので歩きでもだめなのでしょうか?


2005年に書いた不動尊 聖の滝の記録から抜粋

しつこいようですが、ゲートができた後、幌別鉱山線林道を歩いて聖の滝を見に行くことができるかどうかは不明です。

ここではゲートができる前、2005年に訪問した時の記録を掲載します。まずは6月の未到の記録から・・・。

未到の記録からも不思議な雰囲気が漂う

2005年の6月に近くまできて断念したことがあります。このときは通行止め看板のあったY字路から1kmほどの所にある林道ゲート前に車を止め、歩いてアプローチしました。

Y字路から1kmほどにある林道ゲート

Y字路から1kmほどにある林道ゲート
いまはここまで車では来られない(旧サイトの写真2)

日差しも弱く、歩くにはもってこいの天気だった。時々立ち止まって、川の流れを見ながら進む。地形図でマークされている地点に近づいてくると、滝への入り口をさがしながらの歩きとなる。

目指す滝は、川の向こう側にかかる沢にあるはずだ。しかし滝の看板はどこにもない。そのうち道の方向がかわり、滝のマークまでにはない林道分岐に出くわしたので、引き返すことになった。

2005年6月11日(土)の記録から

幌別来馬川の流れ

幌別来馬川の流れを見ながらゆったり歩く

怪しい看板

進行方向右手になにやらあやしい(?)看板

写真2のゲートから3kmほどのところにちょっと不思議な看板を見つける。これが滝への目印なのか?川の方へ下りる道はないのだが、下をのぞいてみると、何かの建物、そして壊れた橋げたが見えた。きっとこの向こうに滝があるのかもしれない。

しかし、川の向こう側もかなりの藪で、藪こぎは気乗りがしなかったので、やめることにした(軟弱)。葉が落ちる季節にまた来ようと思う。

2005年6月11日(土)の記録から

あやしい看板

滝への目印になると思われる
が、下りる道は見当たらない

川の向こうには小さな建物が・・・

川の向こうには小さな建物が・・・

ということで、6月11日はあっさり退散してしまいました。今思い返すとあの看板にちょっとびびってしまったかもしれません。

リベンジ–やっと到達するも背筋ゾクゾクの連続

およそ4ヶ月後リベンジを果たしました。このときは例の怪しい看板まで車で進みました(今はできません)。以下2005年10月16日(日)の記録からです。

怪しい看板まで車で進む → 今はだめ

通行止め看板のあるY字路を右に進む。前回あいていたゲートは閉まっていた。鍵はかかっていなかったのと、歩く気がしなかったので、ゲートを開けてさらに進む。先日の雨で林道は濡れているが、走行にはまったく影響がない。

この時期だから、前回よりも草や葉っぱが少なくなっているかと思いきや、ほとんど変わっていない。また道が、見つからずじまいになるのか、少し不安になる。

3km走ると、前回も確認した妙な看板があった。この近くに車を止めると、完全に通行の邪魔になるので、200mほど先に進んだ、やや広くなったスペースに車を止める。

2005年10月16日(日)の記録から

幌別鉱山線林道駐車スペース

あやしい看板から200mほど奥の駐車スペース
今は車では来られない

林道沿いにある

あらためて例の看板
やはりこれが滝の目印だ

怪しい看板付近から川に下りられた

看板をよく見ると、矢印が書かれている(というか傷つけられている)。

右側を見てみると、前回は草がボウボウでわからなかったのだが、今回は草が刈ってあり、川の方に下りる踏分が確認できた。わかってしまうと、前回諦めたのが非常に悔やまれる。

一番下の部分は崩れていたが、なんなく川っぷちに下りる。

壊れた橋げたが見える。その昔はちゃんとした道がついていて、人が通ることができたんだ。地形図かかれた道は、決して間違いではなかったと思う。

2005年10月16日(日)の記録から

看板の右側から下りていく

看板の右側から下りていく

こわれた橋げたの跡

こわれた橋げたの跡

川に下りるとさらに怪しい看板

向こう岸にまた看板が見える。滝への道が書いてあるかもしれないと思い、川を渡ってみてみると、そこには

怨霊の住む霊場です。火の元に気を付けて下さい

と、書かれてある。意味不明の感があるが、それよりも、とんでもないところに来てしまった。とりあえず、この看板の先に進む。

しかし、すぐに完全な笹藪となり、10mも行かない内に進むことができなくなった。どう行けばいいのかわからなくなったので、滝がかかると思われる沢を登ることにする。

2005年10月16日(日)の記録から

さらに妙な看板

さらに妙な看板
この先道はなく進むことはできない

聖の滝がかかる沢の入り口

聖の滝がかかる沢の入り口

幌別来馬川支流を遡行して到達

幌別来馬川に下りた後は滝がかかる支流を遡行でアプローチしました。

歩き始めは、何となく道らしい雰囲気もあったが、すぐに、どこを進んでいけばいいのかわからなくなり、面倒くさくなったので、完全に遡行に専念することにする。

歩きにくかったものの、さして難所もなく、沢に入って15分程で滝が見えてきた。

2005年10月16日(日)の記録から

幌別来馬川支流の様子を画像でどうぞ

歩き始めは踏み分け道っぽいところもあったけど・・・
聖の滝がかかる沢の様子1

道はあるようでない。すぐに沢の中を歩くことにしました。
聖の滝がかかる沢の様子2

沢の様子。大きな岩がごろごろしていたり・・・
聖の滝がかかる沢の様子3

倒木があったりでめちゃくちゃ歩きにくかったです。
聖の滝がかかる沢の様子4

それでも15分ほどの遡行で滝が見えてきました。
聖の滝が見えてきた

不動尊 聖の滝の印象など

滝の近くには、祠(?)や見たことのない字が書かれている標柱があり、なにやら不気味というか神聖というか?不思議な雰囲気が漂っている。

昔は人が、割と頻繁に訪れて祀っていたように思われる。思わず祠に向かって手を合わせる。

2005年10月16日(日)の記録から

なにやら不思議な雰囲気

なにやら不思議な雰囲気

聖の滝を別の角度から撮影

聖の滝を別の角度から撮影

不動尊 聖の滝 動画

coming soon


参考になるサイト

北海道、何でも秘境探検記。(秘滝、秘湯、遺構、秘境駅他) 不動尊・聖の滝(登別市鉱山町)~最恐の秘恐探険
2013年8月の記録が記されてます

鉱山名所ご案内
登別ネイチャーセンター ふぉれすと鉱山さんのウェブサイトから

最後に

アプローチが適度に難しかったことと滝周辺の独特の雰囲気が相まってとても印象深い滝見となりました。

最後に何度も繰り返して申し訳ありませんが、このページの記録は2005年のものです。幌別鉱山線林道の入り口にはゲートがあり車で走ることはできません。

歩いてアプローチすることについては確認していません。が、上に掲載した参照サイトに、2013年の訪問記録があるのでおそらく大丈夫なのでしょう?自己責任でお願いします。

最後の最後に、落ちていた滝の案内看板(?)に書かれていたものを記しておきます。

落ちていた滝の案内看板

落ちていた滝の案内看板

聖(ひじり)の滝

このお滝は霊夢により
しらされしお滝なり
今から去ること一千年とも
二千年とも昔より今日に
至るまで
我が眠りさまし来る
日を待ちわびし厳現なりと
元はお峰の山中神
熊野厳現なり
水は清き不動の清神なり
信じるものは灼かなれば、
無病息災諸願成就なりと。

訪問日
2005年10月16日(日)



さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m

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