北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜

北海道の滝を紹介するサイトです。管理人seabirdが自らの足で赴き自らの目で確認した北海道の滝見の記録を中心に滝めぐりに役立つ情報を発信します

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カムイワッカ湯の滝 (斜里町)

      2019/11/01

硫黄山を源流とする温泉がそのまま川の水(お湯)となって流れるカムイワッカ川。足首くらいまで浸かりいくつかの滝を越えると湯つぼがあって天然の露天風呂として温泉に浸かることができました。(今はそこまでいけません)

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道道からみたカムイワッカ湯の滝 2004年6月3日撮影

どの滝を「カムイワッカ湯の滝」とするのかはいろいろ意見がありそうですが、当サイトではいくつかある滝の総称として呼ぶことにします。

2019年9月再訪の記録

カムイワッカ湯の滝 概要

読み かむいわっかゆのたき
場所 斜里町遠音別村岩尾別
川名 カムイワッカ川
落差
形状 渓流爆
地形図 硫黄山
難易度 ★★★☆☆

カムイワッカ湯の滝までのアプローチ

ルート (R=国道 r=道道) 駐車場 徒歩 特記
R334→r93 あり(無料) 10分(一ノ滝まで)

国道334号線をウトロ市街から知床峠方面へ進みます。知床自然センターを越えたところで国道に別れを告げ、知床五湖に向かう道道93号知床公園線に左折します。

五湖方面と知床大橋方面の分岐は知床大橋方面へ、ここからダートになります。10数キロ走るとカムイワッカ湯の滝登口です。10数台止まれる駐車場があります。

8月と9月の一部はマイカーの乗り入れができずシャトルバスがアクセスの方法となる期間があります。訪れる際には「カムイワッカ湯の滝|知床自然センター公式サイト」などで事前に確認されるとよいでしょう。


2004年に書いたカムイワッカ湯の滝の記録から抜粋

2004年は世界遺産に登録される前。ということでこれを書いた時と状況がかなり違います。当時はこうだったという記録を残す意味で過去記事を掲載します。

仕事で来たのを含めて4度目くらいの訪問になるか?以前来たときは観光シーズンまっただ中で、川の登口には、わらじを売っているおじさんがいたのだが今回はいなかった。常備の普通のサンダルで上っていく。

一番上の滝壺につくまで4〜5カ所ほど急な所があり、昔はそこにロープが張ってあった記憶があるが、今回はない。古いロープは危険なので全部やめてしまったのだろうか?

もっともロープのあるなしにかかわらず、ここでは年に何人かはかならずけが人が出るらしいので、気をつけなければならない。

結局今回は一番上まではたどり着けなかった。手前の一番急な上りが普通のサンダルではこけで滑って上ることができなかった。三脚も手持ちだったし・・・。こういうとき、わらじの偉大さを感じる。今度からわらじを常備品に加えようか?

□2004年6月3日(木)の記事から

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下りるときに難儀した滝 2004年6月3日撮影

撮影を終え帰る途中、上るときは難なく来たのに足場がやけにすべり降りられなくなった。上から2番目の滝の所だったか?

三脚を持ったままではビデオカメラもろとも滝壺に滑り落ちるのが間違いなかったので、三脚を先におろし両手を使える状態にして無事通過。三脚を背負っていれば何の問題もなかったろうし、改めて思うに、やっぱりわらじはすごい。

ここを降りるとお父さんと小学校低学年の子供がが普通の靴をはいて上ってきたので、ここから上はすべりやすくなっていることを告げて別れる。

なお、知床自然センターに、遡行用の滑らない靴下(?)が売られていたので、これを利用するのもありかと思う。でも、足の裏が痛そうだ。試していないのでなんともいえないが・・・

□2004年6月3日(木)の記事から

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通称「一ノ滝」とよばれる滝? 2004年6月3日撮影

2015年10月時点で遡行は通称「一ノ滝」までとなっていてそれ以上は通行禁止となっているようです。ここの湯壺の温度は30度ほどということで、とても温泉に入ったという気にはなれそうにありません。

「すべらない靴下」・・・今も売っているのでしょうか?

カムイワッカ湯の滝 動画

目的の滝壺の直前で断念しました。装備をちゃんとしていれば・・・と悔やまれます。動画内で「スリッパでは〜無理かな」と言っていますがサンダルの言いまちがいです。スリッパではここまで来られません。

カムイワッカ=神の水

「カムイワッカ」はアイヌ語で「神(カムイ)の水(ワッカ)」。厳寒の冬でも凍らないのでそう呼ばれると思っていたのですが違うんですね。

硫黄分が多く含まれ魚など生き物が生息できないことから「魔の水」という意味なんだそうです。ここで言うカムイとは「荒ぶる神様」なんですね?

水をつけて10円玉をこすると新品のようにピカピカになります。それほど酸性が強いので肌が敏感の方は注意が必要です。

昔はよかった?

カムイワッカ湯の滝の存在を初めて知ったのは1990年台前半だったと思います。この当時は秘湯中の秘湯ということで知る人ぞ知る温泉だったのですが・・・今は全国的に有名な観光スポット。

メジャーになる一方で行動範囲が限られてしまう。時代の流れとはいえ「一ノ滝」の上を知っている者にとってはなんとも寂しいというか残念というか。

撮影目的なら午後がいい

この滝に撮影目的で来る人はあまりいないかもしれませんがそういう人たちのために一応書いておきます。

(登り口は日が当たっていなくても)午前中は登り始めるとすぐ日があたり逆光になります。晴れの日に撮影するのであれば昼過ぎがベスト。

□2004年6月3日(木)画像のキャプションから

参考になるサイト

カムイワッカ湯の滝|知床自然センター公式サイト

カムイワッカ湯の滝|知床斜里町観光協会

環境省_知床国立公園 – カムイワッカ湯の滝
お役所のサイトです

こちら、このページの記録と同じ2004年の記録が掲載されています。
 ↓
カムイワッカ湯の滝 – 秘境温泉 神秘の湯


さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m

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