稲倉石の滝 (古平町)
かつてマンガンの産出高日本一だったこともある稲倉石鉱山。「いなくらいし」の地名はアイヌ語の「エニクルシ(e-nikur-us-i)=そこに・林・付いている・もの(川)」がなまったという説があります。
滝の沢橋の上から覗き込んで見られる上段の滝(2008年9月訪問)と古平川に流れ込む下段の流れ(2010年11月訪問)をあわせて紹介します。
稲倉石の滝 概要
読み | いなくらいしのたき |
場所 | 古平町沢江町 |
川名 | 古平川支流滝ノ沢 |
落差 | 上段:3m 下段:12m |
幅 | 上段:3m 下段:3m |
形状 | 上段:分岐瀑 下段:直瀑 |
地形図 | 両古美山 |
難易度 | 上段:★☆☆☆☆下段:★★★☆☆ |
稲倉石の滝までのアプローチ
ルート (R=国道 r=道道) | 駐車場 | 徒歩 | 特記 |
r569 | なし | 上段2分 下段10分 |
国道229号線を小樽から積丹町方面へ進みます。
古平町市街浜町十字街で左折し道道998号古平神恵内線へ入ります。道道998号線を6kmほど走ると道道569号蕨台古平線との分岐になるので道道569号線を進みます。
この分岐からおよそ5kmの場所に「滝の沢橋」という小さな橋(写真1)。今回見たのはこの下にかかる小さな滝。車はこの橋を越えてすぐ左折し広くなったスペースに駐めました(写真2)。
稲倉石の滝 2008年の記録から
滝の沢橋から下をのぞくと滝が
とりあえず、(滝の沢)橋から川の上流側をのぞき込む。と、すぐ下に滝状の流れ。これが目的の滝か?だとしたら、あまりにあっけない。
橋の手前側から簡単に下りられそうだったので、WALDIESのサンダルのまま、滝の側まで近づく。
ついでに、滝の上流側と、滝の上のなめらかな曲線部分を撮影。
滝の下流から撮影してみた
滝の下流は、二股に分かれている(写真7)。二股の間に行けば、もっと正面から撮影できそうだと思い、ジャンプして飛び移る。幅は1mもないくらなので楽勝。そこで撮ったのが写真8。写真4とあまり変わらないが、それでも、写真6の曲線部分も含めて写すことが出来た。
写真7を写した場所で後ろを振り向くと、滝になって落ちていくのがわかる。その先は古平川であろう。「稲倉石の滝」はこの部分を含めていうのだろうか?というか見下ろしている部分の方が、明らかに落差が大きそうで、こちらの流れが「稲倉石の滝」なのだろうか?
古平川に下りて撮影撮影するにはどうする?
それにしても、古平川に流れ込む部分を下から撮影するにはどうしたらよいのだろう?適当な場所から古平川に入り、遡行するのがいいのか・・・?近い将来確認してみたい。
ここまでの記事は2008年9月14日(木)の記録から
古平川の下流から遡行してアプローチすることしか頭になかった管理人ですが・・・・。
旧サイトのコメント欄に「ゲスト」さんからヒントをいただきました。それがなければ以下の記録は永遠になかったと思います。この場を借りてあらためて感謝します。ありがとうございました。
稲倉石の滝を古平川に下りて見た記録
ここからの記事は2010年11月20日(土)の記録からの引用です
ということで、前回確認した下側の流れを見るべく、2年ぶりにこの沢を訪れた。滝ノ沢川までの行程と駐車スペースは、前回の記録を参照のこと。
前回と同じ場所に車を止め、とりあえず、上の流れを画像におさめる。昨日このあたりは雨が降ったのだろうか(?)、水量が多くて反対側に回ることはできなかった。
いただいた情報では、滝ノ沢橋の奥側に踏分道があるというので探してみる。駐車スペースの道路をはさんで反対側、ガードレールが切れるあたりにそれらしいものを見つける。夏場、草ののびている季節にはわかりづらいかもしれない。
歩き始めて1分もしない内に傾斜が急になる。そこに一本のトラロープを発見。このルートに間違いはないと確信しつつ、踏分道という言葉のイメージより、はるかに急な斜面を下りていくことになる。
写真5のように、トラロープの切れ目には倒木、その先は、濡れた落ち葉が足元をさらにきびしいものにしている。一歩進むごとに足がすべらないことを確認しながら、慎重に下りていく。下りきる直前にも倒木が行く手を阻んでいた。
稲倉石の滝 下からの画
それでも、10分もかからず川っぷちに下りることができた。下りたところから20mほど上流に、滝が落ちているのがすぐ確認できた。
滝に近づいて、画像と動画におさめる。上から見た以上に落差があり、水量もいつもより多いのであろう、豪快な感じがした。2年越しの念願がかなった。
ちなみに、滝ノ沢川と古平川本流の合流地点から、古平川下流を見たが、さすがに本流の流れ!この部分だけを見ても、古平川の下流から遡行してここに来るのは無謀、というか不可能であることがわかる。(稲倉石の滝(古平町)遡行編未踏の項参照)
最後に
あっさりと下からのすがたを見ることができました。貴重なコメント、あらためてありがとうございました。このあと古平川を遡行して本流にかかる滝を見に行きましたがその記録は別のページで紹介します。
訪問日2008年09月14日(日)再訪2010年11月20日(土)
さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m
あつて