北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜

北海道の滝を紹介するサイトです。管理人seabirdが自らの足で赴き自らの目で確認した北海道の滝見の記録を中心に滝めぐりに役立つ情報を発信します

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屏風の滝 (恵庭市)

   

ほぼ垂直に落ちているのに、滝=飛沫という等式が成り立たないめずらしい滝です。その姿を下から見ると名付け親のセンスが抜群によかったことがわかります。

屏風の滝(恵庭市)

屏風の滝を正面から撮影 2005年11月23日

屏風の滝 概要

読み びょうぶのたき
場所 恵庭市盤尻
川名 イチャンコッペ川支流
モイチャン川
旧名 茂一安川
落差 7m
10m
形状 直瀑+分岐瀑?
地形図 島松山
難易度(林道) ★★☆☆☆
難易度(遡行) ★★★★★

形状はなんと表現すればいいのでしょう?

屏風の滝までのアプローチ

ルート (R=国道 r=道道) 駐車場 徒歩 特記
R36→R117→モイチャン林道 なし 15分 林道から遠望の場合
R36→R117→モイチャン林道 なし 90分 遡行で滝下から見る場合

林道分岐から遠望地点まで歩きの場合


ここから「錦糸の滝」「モイチャン滝」「屏風の滝」共通

恵庭市街から道道117号恵庭岳公園線を支笏湖方面へ進みます。

恵庭ダムを過ぎ恵庭湖を右手に見ながら木精橋を渡ってすぐ左手のモイチャン林道に入ります。左折というよりUターンするように鋭角にカーブしています。

林道入口から600mほどで分岐がありますがこれは道なりに進み、さらに1kmほど進むと錦糸の滝ほか、モイチャン滝、屏風の滝を見るポイントが有ります。車は道が広くなっている場所に駐めます。



2004年に初めて訪れた時は車で滝が見えるところまで進めました。ただし、林道そのものは荒れた感じで慣れていないと運転するのがしんどいと感じるかもしれません。

錦糸の滝は遠望、モイチャン滝は見下ろしでそれなりに見えますが、屏風の滝は木越しに見るため葉が落ちた時期でも見栄えが良くありません。

林道入口から600m分岐の奥の道路が広くなっているので車を駐めここから歩くのも一つの方法です。通行に支障をきたすことはないと思われます。2005年11月に遡行した際はここに車を駐めました。

ここまで「錦糸の滝」「モイチャン滝」「屏風の滝」共通



過去に書いた屏風の滝の記録から抜粋

初めて訪れたのは2004年の11月。この時は林道から見下ろしただけで記録もほとんど残していませんでした。

その丁度1年後の2005年11月末、雪が積もる中モイチャン川を遡行しながら滝見した記録を掲載します。別掲「錦糸の滝」と「モイチャン滝」の続きとしてご覧ください。

モイチャン滝を高巻いたあとの歩きは楽勝

屏風の滝下流の川床

モイチャン滝の落ち口から屏風の滝までの川床は
きれいにナメていました

死ぬ思いをして(この前の状況から決して誇張していない)モイチャン滝を越え、ひたすら川の中を歩くことになる(2度とあんなバカなマネはしないと反省しつつ・・・)。

全体の雰囲気はこれまで同様、台風の影響であろう、荒れた感じがするが、川はきれいに滑めている。あいにくの曇り空だったが、天気がよければ気持ちよく歩けるだろう?300mほど進めば屏風の滝が見えてくる。

屏風の滝の印象など

屏風の滝を真下から撮影これでも飛沫がかからないから驚きだ

屏風の滝を真下から撮影
これでも飛沫がかからないから驚きだ

直前に、大きなモイチャン滝を目にしたことを差し引いても、やはり小さな滝だ。

「滝」といえば誰もが「飛沫」という言葉を連想すると思うが、この滝にはそれがない。高さはないが、決してなだらかではない斜面を滑り落ちていく。誰が名付けたのかは知らないが、その姿は、まさしく川にかかる「屏風」そのものだ。

遡行開始から荒れた風景の連続だったが、深い谷を抜け空が広く見えたこともあって、突然世界が変わったようだ。モイチャン滝の雄々しさとは正反対、繊細さを感じさせる滝だ。見る角度によって、こんなに印象が変わる滝も珍しい(と思うのだが・・・ 😕 )

屏風の滝を下から見る簡単な方法について

屏風の滝を高巻くルート

屏風の滝はこんな感じで高巻きます

モイチャン滝の所でも書いたが、この滝を下から見る一番手軽な方法は、モイチャン林道を進んで、この滝を越えたところで川へおり、さらに滝の横(右岸側)を下りていくことだと思う。

ただし、川の中には絶対はいるので、濡れるのがいやならば、最低でも長靴は必要であろう。

過去記事はすべて2005年11月23日(水)のものです

屏風の滝の動画


続けて


最後に 帰りは林道を歩きました

林道から見た屏風の滝

林道から見た屏風の滝
手前の木がなければいいのに

屏風の谷を見終わった後は滝の右岸側をよじ登ります。モイチャン滝を高巻くのと比べたら100分の1くらい楽勝です。落ち口に上ったら林道はすぐ目の前。モイチャン滝のあたりでは遥か上を通っていたのがウソのようです。

駐車スペースまでのおよそ1㎞を濡れたサワタビのまま歩きましたが、不思議と足は冷たくなかったのを覚えています。普通の靴で濡れたままだと間違いなく凍えると思いますが、遡行用の履物はちゃんと考えられてるんだとあらためて勉強になりました。

訪問日
2004年11月13日(土)
2005年11月23日(水)
2007年10月11日(木)



さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m

 - 胆振日高の滝