北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜

北海道の滝を紹介するサイトです。管理人seabirdが自らの足で赴き自らの目で確認した北海道の滝見の記録を中心に滝めぐりに役立つ情報を発信します

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岩戸の滝 (鹿追町)

   

シイシカリベツ川を大きな岩石でせき止めてできた滝として「岩戸の滝」と命名したのは菅野温泉の経営者だそうです(鹿追町名跡地No15看板から)。

こぶりながらいつ見ても豪快な飛沫をあげています。が、見るのはチョット大変。急坂を下るのも大変ですがシイシカリベツ川に下りてからも川の中を歩かなければなりません(ホンの数十mですが)。

対岸から見た岩戸の滝

対岸から見た岩戸の滝 2005年9月16日撮影

岩戸の滝 概要

読み いわとのたき
場所 鹿追町然別峡
川名 然別川支流シイシカリベツ川
落差 5m
4m
形状 直瀑
地形図 然別湖
難易度 ★★★☆☆

岩戸の滝までのアプローチ

ルート (R=国道 r=道道) 駐車場 徒歩 特記
R274→r85→r1088 あり 20分 要遡行

国道274号から菅野温泉をめざします

国道274号線で日勝峠を越え清水町を通って鹿追町へ進みます。

鹿追市街も国道274線を進み瓜幕で道道85号糠平鹿追線には入ります。北瓜幕で85号線に別れを告げ道道1088号然別峡線にはいります。ちなみに道道85号は然別湖方面への道です。

あとはみちなりに菅野温泉を目指します。途中にある「旧鹿追自然ランド」の遊歩道には滝が2つないし3つあるとの情報がありましたが、今も見ることができるのでしょうか?

道道1088号ですが、途中から道幅がせまくなり車線がなくなりますがいたるところに退避場があります。ゆっくり走る分には何も問題はないでしょう。

ダートになってまもなく大きな橋を渡りシイシカリベツ川を左手にみるとすぐ右のヘアピンカーブとなり、つづいて左のヘアピンカーブです。この左のヘアピンカーブの右手には別の沢からの流れと堰堤が見えます。

ここから数百m程進むと左手に滝の説明看板があり滝への入り口となります。車は看板と反対側の広いスペースに駐めることができます。

ちなみに菅野温泉まではあと1kmほど走ることになります。


2005年に書いた岩戸の滝の記録から抜粋

岩戸の滝を見るために注意深くシイシカリベツ川へ下ります

かすかな踏み分け

かすかな踏み分けを歩いてシイシカリベツ川に下ります

歩き始めは見分けづらい踏み分け道をあるくとすぐ右手に別沢を見ることになります。落差がけっこうあるので慎重に進みます。

背の低い笹薮の中に、ごくわずか残る踏み分けを100mほど進むと、地形図で見るとおりの断崖だ。

右側は別の沢に落ち込んでいて、ところどころ崩れかけているところがある。別沢の方ではなく、シイシカリベツ川の方へ進み、急坂をすべらないよう気をつけて下りていく。

別沢にかかる丸太橋

別沢にかかる丸太橋 今にも折れそうだった

川面が近くになると、先の別沢からの流れをわたらなければならない。なぜか倒木が沢をまたぐようにかかっているのでこれを利用する。高さは1mもないくらいで、ちょっと渡りづらいがなんなくクリア。 川岸に立つ。

岩戸の滝に近づいてみます

岩戸の滝遠景

シイシカリベツ川に下りてすぐ見る岩戸の滝遠景

この日は「サワタビ+サワーサンダル」を用意しておらず普通のサンダルでの川歩きでした。

川はそれほど深くはないが、流れが思ったよりも早く、非常に歩きづらい。

いつものことだが、ビデオカメラを持っているので注意深く進むも、水が冷たく(当たり前だ)このまま浸かっているわけにもいかなくなり、滝から30mほど手前にある、大きな岩の上から撮影することにする。

深くVの字に切れ込んだ谷間の裂け目から、落差はあまりないが(5mもないであろう、一番小さい部類に入るのでは・・・?)、ものすごい勢いで水が流れ落ちてくる。昨日雨が降ったわけでもないはずなのに、この勢いはハンパではない。

滝つぼも、滝の規模から考えると異常に大きい。撮影場所からは深さを確認することはできなかったが、水の勢いから考えると、それなりに深いのではないかと思う。

反対岸に渡ろうとしたが残念ながら断念

岩戸の滝全景 2005年8月17日撮影

上が岩に隠れて全貌が見えていないような気がするが

また、この位置からだと全貌が見えたとはいい難い。上のほうが岩の陰になっていて途中からしか見えない。

反対岸から見ればもう少し全貌が見えるのでは・・・と思って川を渡ろうとする。しかし幅10mほどの川の真ん中付近はかなり流れが早く、足をとられそうだったので、カメラの安全を第一に断念した。

ここまでは2005年8月17日(水)の記録

ひと月後岩戸の滝再訪問-2005年9月16日の記録から

ひょんなことからたったひと月後ふたたび岩戸の滝を訪問することになりました。この時は「サワタビ+サワーサンダル」の川歩き最強グッズを持って行きました。

この日予定していた「秘奥の滝」は林道通行止めのため行けずじまいで、時間がたっぷり余ってしまった。そこで、前回(ちょうど1ヶ月前)ちょっと悔いが残った「岩戸の滝」に行くことにした。今回は、対岸に渡っての撮影をしてみたいと思った。

岩戸の滝までの行程は変わらないので省略します。

対岸に渡ってはみたものの

対岸から見た岩戸の滝

対岸に渡って撮影するもあまり変わりばえしない

川っぷちに下りてみると、この前来たときよりも川の水が多い。多少はあった川岸がほとんどない。見た目で流れも早そうだ。しかし、今回はサワーサンダルで装備したので、何とかなるだろう。

と、思ったら流れは想像以上にきつい。普通に歩こうとすると、足を上げた瞬間下流にもっていかれる。かなりやばいと思いつつ、すり足状態で10cmずつ移動することで、何とか対岸に渡ることができた。

しかし、苦労した割に、期待した程の画像にはならなかった。ただ、上段に鋭角のカーブを持っていることが、はっきり見ることができたのが唯一の救い。

すり足で元の岸に戻り、一応この日の記録として、前回同様のアングルでおさえる。なお別沢をまたぐようにかかる倒木は、途中から裂けかけている。いつか完全に折れてしまうだろう。

岩戸の滝 動画


参考になるサイト

十勝観光・鹿追町観光情報『鹿追町観光協会』 鹿追町の概要
シイシカリベツ川など鹿追町の概要説明

最後に

鹿追町名跡地No15看板には、昭和56年の台風のせいで滝の景観が変わってしまった旨書かれています。あの岩肌の様子が変わってしまうほどの豪雨(?)ってどんなものだったのか。想像を絶する恐るべき自然のパワーです。

訪問日
2005年08月17日(水)
2005年09月16日(金)



さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m

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