北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜

北海道の滝を紹介するサイトです。管理人seabirdが自らの足で赴き自らの目で確認した北海道の滝見の記録を中心に滝めぐりに役立つ情報を発信します

*

美里別滝/美利別の滝 (足寄町)

      2016/11/20

「びりべつ」はアイヌ語由来。「ピリカアンペ」(=美しくある水)からきているとする説と「ピリペツ」(=渦の川)からきているとする説があります。

美里別の滝(足寄町)

美里別の滝(足寄町) 2005年8月18日撮影

美里別滝 概要

読み びりべつたき
別名 美利別の滝
場所 足寄町
川名 美里別川
落差 5m
7m
形状 渓流爆
地形図 クマネシリ岳
難易度 ★★★★☆

美里別滝までのアプローチ

ルート (R=国道 r=道道) 駐車場 徒歩 特記
R241→r88→美利別本流林道 なし 20分

林道から先は藪こぎする箇所があります。また急坂を(すべり)下りて美里別川の川岸に立ちます。そこから滝に近づくためには川の中を歩かなければなりません。間近で見るのは中々大変です。

美利別本流林道入口まで50km以上ある?!

足寄市街から国道241号線を士幌方面へ進みます。

美利別本流林道入口

美利別本流林道入口

芽登(めとう)市街で道道88号本別留辺蘂線に入りひらすら走り続けます。足寄市街からだと50km以上走ることになるでしょうか?美里別滝へ向かう「美利別本流林道」看板があります。

「紅映橋(こうえいばし)」を渡って次の分岐が林道の入り口です。林道の看板よりも「置戸」の看板のほうが目立つかもしれません。ここまで来ると足寄市街に戻るより置戸町に行くほうが近いかもしれません。

美利別本流林道から美利別の滝看板までは問題なく走れます

滝の看板を左に進む

林道を4kmほど進んだ滝の看板を左に入る

林道に入ったらひたすら道なりに進むだけ。道幅もそこそこあって走りにくいことはありません。林道入口から4km強走ると左手に「美利別の滝400m」の看板。林道を左折して進むと滝があるようです。

車でも進めそうですが詳しく散策するためここからは歩くことにしました。車は左折後すぐのスペースに駐めました。

余談 滝の看板に落書きがありました

2005年の記録に看板の落書きについて記述がありました。

看板の落書き

看板に「滝はない」と落書きされているが「滝はある」

滝の看板には「滝はない」と落書きが書かれている。2005年6月と日付まで入っている。地形図には名前入りで滝のマークがあり、この近くにあることは間違いないのだが、わかりづらい場所にあるのだろう。


2005年に書いた美里別滝の散策記録から

美利別本流林道から美里別滝を見るまでの過程をスライドショーにしました



以下は2005年の記録から散策した様子を抜粋することにします。

左折の道を真っすぐ進んでも滝はありません

道の様子

道の様子 この先に進んでも滝はなさそう

100mほど進んだ所に倒木が2本あった。昨年の台風でやられたものであろう。一本はこの道をふさぐように倒れていたが、チェーンソーで切断してあり、通路は確保されている。

もう一本の木は、左手端っこに道路に沿うように倒れているので、妨げにはならない。やや狭いが、車でも通行できる程良好な道である。

道なりにおそらく3〜400mほど歩いたであろうか、川の流れは確認できたものの、滝の気配は全くない。これ以上進んでも無駄に思えたので戻ることにする。

滝への道は倒木でふさがれていた!

道に沿うように倒れていた倒木、実は滝への道をふさぐように倒れていました。

滝への道は倒木でふさがれていた

この倒木が滝への道をふさいでいた
手前の木に赤のマーキングしてある

倒木の所まで戻ったとき、側に赤いしるしのついた木があることに気づく。もしかすると、倒木の向こうに進んでいくのではないか?ダメもとで行ってみることにする。

倒木を越えるとマーキングが目にはいります

倒木の向こうは滝へ通じる道か

倒木を越えると踏み分け道が続いている
ピンクリボンのマーキングも見られた

準備を整え、倒木を乗り越えてみる。見ると草がそれなりに生えているが、何となく道らしい様相だ。その昔は車で入れたかのように、タイヤの踏みつけ跡がある。赤いリボンが、木の枝に結びつけられている。かなり期待して進んでみる。

すぐに二股となるが、木に赤いしるしがついていて、右に行くことがわかる。右に曲がると道の様相は一変して笹藪になる。が、そこに赤いペンキで「滝」と「←」が書かれた木を見つけ、この先に滝があることに確証を持てた。

木に書かれた「滝」と←

木に書かれた「滝」の字がこの先にあることを示唆

藪こぎで進み断崖の下に美里別滝を確認した

最後のマーキング

(旧写真14)最後のマーキング 美里別滝はもうすぐ

このあとは、所々にあるマーキングをたよりに、ひたすら藪こぎである。写真14(注:上の写真)のマーキングが最後となるが、このあたりまで来ると、滝の音が聞こえてくる。

音をたよりに進んでいくと、真下に滝が見えた。「やった」と思う反面、ここからでは木の葉で全貌が見えない。ここからおりようにも、断崖絶壁となっていてとてもおりられない。

崖の下に美里別滝

崖の下に美里別滝を確認するが下りられない

美里別川におりて美里別滝を目にした

遠目に見る美里別滝

美里別川から遠目に見る美里別滝

下に降りられる場所はないかと、断崖の淵に沿って下流の方へ行ってみると・・・ 😀 、70mほどのところにかなり急ではあるが、なんとかおりられそうな場所を見つける。

下りてみると、滝は遠目だがはっきり見える。ただし、倒木のせいで左側3分の1くらいが見えない。

近づけるだけ近づいてみたものの、途中からは完全に川の中に入らなければならず、流れが思いのほか速かったので、ビデオ、三脚をかついだままでは危険と判断し、50mほど手前からの撮影になった。

過去記事はすべて2005年8月18日(水)の記録

美里別滝 動画


美里別滝までの道順をおさらい

滝を見るためには

  • 林道入り口から約4kmで滝看板
  • 看板を左折後約100mで赤印の木
  • 赤印の木から左に進み
  • マーキングをたよりに進む

最後に

訪問した2005年当時は美里別滝を見たという情報がほとんどなく、見つけられない可能性が大でした。それだけに滝までの道順を確認し、この目で見ることができただけで大満足の滝見となりました。

次回訪れる機会があるなら滝の近くまで接近して撮影してみたいですね。なお、美里別滝の下流、川の反対側の沢に小さいながら滝状の流れを見たので画像をはっておきます。

別沢の滝

別沢から美里別川にそそぐ滝状の流れ

訪問日
2005年08月18日(水)



さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m

 - 十勝釧路の滝