霞の滝 (新得町)
2017/03/09
末広がりに流れおちるさまから名付けられたのでしょうか?言い得て妙です。地形図を頼りに入渓地点を決め遡行と藪こぎを繰り返して見つけることができた管理人にとっては感慨深い滝の一つです。
いまは遊歩道整備、看板などありわりと手軽に見られるようです。(「霞の滝 – 北海道 秘境・自然 旅日記」さんのサイトを参照させていただきました。ありがとうございます。
霞の滝 概要
読み | かすみのたき |
場所 | 新得町 |
川名 | トムラウシ川支流第3トムラウシ沢 |
落差 | 20m |
幅 | |
形状 | 分岐瀑 |
地形図 | オプタテシケ山 |
難易度 | ★★☆☆☆ |
特記 | あれば |
霞の滝までのアプローチ
ルート (R=国道 r=道道) | 駐車場 | 徒歩 | 特記 |
R274→r718 | あり | 15分 |
(日高町方面から)国道274号線で鹿追町方面へ進みます。
清水町市街地をぬけてまもなく道道718号忠別清水線にはいりトムラウシ温泉方面へ進みます。途中にある「曙橋」から2km強走ると左手に広い駐車スペースがあります(滝の看板があるようです)。ここに車を駐め遊歩道を歩きます。
2005年に書いた霞の滝の記録から抜粋
2005年に訪問した時は滝の看板や遊歩道もなく地形図だけを頼りに入渓する場所を決め遡行と藪こぎをくりかえして見つけたという、管理人のなかでは3本の指に入るほど感慨深い滝見の記録を抜き出しておきます。
入渓地点をさがす
曙橋を渡ってまもなく、川を左手に見ながら走る頃、どこから沢に入ろうか、適当な場所を探しながらゆっくり進む。(といっても、後ろから何台も車がやってくるので、あまりゆっくりも走っていられないのだが・・・ ^^; )
車を止めるにはちょうどよい、というかかなり広いスペースを見つける。川っぷちまで行ってみる。よく見ると、足元を流れる沢の向こう側に別の沢の流れがあり、50mほど下流で合流している。
足元の沢は、林道に沿う形でトムラウシ温泉方向へのびている。おそらく、向こう側の沢を遡れば霞の滝にたどり着くはずだ(この時点ではカンでしかなかったが)。
車を駐めたスペースは曙橋から2キロチョイの場所です。
遡行を交えながら第3トムラウシ沢伝いをすすむ
遡行を考慮して、サワーサンダルに履き替え出発。
手前の沢を渡り、向こう側の沢に近づくと、踏みわけが見られる。おまけにピンクリボンのマーキングもある。この上流に滝があることを確信し、進んでいくが、踏み分けはすぐ薮状態になる。
ピンクリボンは先もあるようだが、200mも進まないうちにルートを探しながら進むのがいやになり、遡行に切り替える。
入渓してすぐはそれほど歩きづらくはなかったが、まもなく倒木が川をさえぎっていたり、小岩がごろごろしていたり、ちょっとした深みがあったりで、陸に戻ることもあり、薮コギと遡行の繰返しとなる。
歩き始めて30分、霞の滝を発見
歩き始めて30分過ぎくらいか、遡行状態になっているとき、たくさん立ち並ぶ木の間から、白い飛沫の流れが見えてきた。看板も何もないが、向きなどを考えればこれが霞の滝に間違いないであろう。
霞の滝を目にしての印象など
ここに来るまでは、たいして期待はしていなかったのだが・・・、想像していたよりもはるかに大きな滝だ。30m近くはあるであろう高さから2段になった急斜面を、末広がりで流れ落ちてくる。
ちょうど昼時で、太陽の光が真正面から当たっているが、木の陰が滝の下や左側にかかる。ビデオ撮影には適さない日であったが、逆に白い飛沫の輝きがとても印象に残った。
右岸側から少し登ってみると、段がなめらかにカーブしているのがわかる。段瀑というよりは渓流瀑としたほうがよいかもしれない。それにしてもきれいなカーブだ。
過去記事はすべて2005年9月16日(金)の記録
霞の滝 動画
最後に
案内看板が一切ない中かなり苦労しながらもやっと見つけられ、その滝が思っていたよりはるかに立派だったということで、今回の滝見は満足度としてはほぼ満点。しいて言うなら撮影にはきびしい天気であったことが少しだけ悔やまれます。
訪問日2005年09月16日(金)
さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m