オンネトー湯の滝 (足寄町)
マンガン酸化物がつくられる過程を観察できる世界的に珍しくかつ貴重な場所として天然記念物に指定されています。
流れが2つありまとめてオンネトー湯の滝と呼びます。ちなみに「オンネトー」はアイヌ語で「年老いた沼」あるいは「大きな沼」だそうです。
オンネトー湯の滝 概要
読み | おんねとーゆのたき |
場所 | 足寄町茂足寄 |
川名 | なし |
落差 | 30m |
幅 | |
形状 | 渓流爆 |
地形図 | オンネトー |
難易度 | ★★☆☆☆ |
特記 | マンガン酸化物生成地として天然記念物に指定 |
オンネトーの滝までのアプローチ
ルート (R=国道 r=道道) | 駐車場 | 徒歩 | 特記 |
R241→R664→遊歩道 | あり | 20分 |
(阿寒湖方面から)
国道240号と241号の重複が解除となる3叉路は左、国道241号線を足寄方面へ進みます。「白藤の滝」看板からさらに3〜4Km走り、オンネトーへの道道664号線へ左折です。看板があるので迷うことはないかと思います。
オンネトーを左手に見ながら通り過ぎ少し進むと広い駐車場がみえます。車を止め遊歩道を20分ほど歩くと急に視界がひらけて2筋の流れが目に入ります(右側の流れは季節によっては見づらいかも)。
遊歩道は幅も広くよく整備されていると思います。普通の運動靴でも問題はないでしょう。
観光客が少ない時期の探勝には熊よけの鈴があるとベターですね。
オンネトー湯の滝 スライドショー
この動画は2005年8月に撮影したものを中心に構成しました。
2004年に書いたオンネトー湯の滝の記録と状況が違うこと
記事を書いた2004年当時と状況が異なるところを2点ほど。ひとつ目は
この疑問は冒頭に書いたとおり2つの総称が「オンネトー湯の滝」ということで解決済み。ふたつ目
右の流れの中段に人口の湯船があります。2004年6月に訪れた時はお湯が入っていて入ることができました。湯には浸かりませんでしたがいい湯加減だったかと記憶しています。
でも翌年の2005年4月からここでの入浴も完全に禁止となったようです。入浴することで雑菌が微生物に影響し、それがマンガン酸化物の生成にも影響するということだそうです。
観光より貴重な研究資源を守ることを選択した地元の観光関係者に拍手です。
2004年に書いたオンネトー湯の滝の記録から
許されたとしても湯の滝と言うほど水温は高くないし、湯だまりの中は苔がびっしり生えているので入る気にはならないが・・・ 。
滝壺というか、滝の下の池というか・・・には小さなやまめ(?)がたくさん泳いでいた。
滝自体は、山の斜面をチョロチョロと流れ落ちるいった感じで、見応えはないが、遊歩道トレッキングをメインに考え、ここで休憩、弁当タイムとすれば最高の場所であろう。
□2004年6月4日(金)の記事から
「池で魚が泳いでいた」のくだりがあります。これと関係があるかはわかりませんが、数年前に外来魚が増えすぎてにマンガン酸化物の生成に悪影響をあたえている、ということがあったそうです。
北海道阿寒で、ティラピア、グッピーが大量繁殖。環境省が根絶大作戦。 : カラパイア
ようは、マンガン酸化物は水中の微生物が関与してつくられているんだけれど
- 池=滝壺に魚が繁殖しすぎて池の藻が減少する
↓
- 藻が出す酸素が少なくなるので微生物が少なくなる
↓
- マンガン酸化物の生成が少なくなる
ということらしいです。その後どうなったかは知りませんが貴重な資源を守ることを応援します。
参考になるサイト
酸化マンガン生成地関連
オンネトー湯の滝マンガン酸化物生成地
「文化遺産オンライン」さんのサイトから
北海道地質百選 0194: 「オンネトー湯の滝」
マンガン酸化物生成の概要について
湯の滝の紹介サイト
オンネトー湯の滝 露天風呂 マンガン酸化物生成地 阿寒オンネトーの四季 阿寒国立公園
「オホーツクドットコム」さんのサイトから
観光ガイド
オンネトー湯の滝 [足寄(あしょろ)]の観光 徹底ガイド【フォートラベル】
さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m