北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜

北海道の滝を紹介するサイトです。管理人seabirdが自らの足で赴き自らの目で確認した北海道の滝見の記録を中心に滝めぐりに役立つ情報を発信します

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錦糸の滝 (恵庭市)

   

モイチャン林道から見ると細い糸のように見えます。全貌を近くで見ることができるならスケールのデカい立派な滝のはずですが・・・。

錦糸の滝(恵庭市)

林道から見た錦糸の滝 2004年11月13日撮影

錦糸の滝 概要

読み きんしのたき
場所 恵庭市盤尻
川名 モイチャン川支流
モイチャンコッペ川
落差 60m?
形状 分岐瀑
地形図 島松山
難易度(林道) ★★☆☆☆
難易度(遡行) ★★★★★

錦糸の滝までのアプローチ

ルート (R=国道 r=道道) 駐車場 徒歩 特記
R36→R117→モイチャン林道 なし 10分 林道から遠望の場合
R36→R117→モイチャン林道 なし 50分 遡行で滝下から見る場合

林道分岐から遠望地点まで歩きの場合


ここから「錦糸の滝」「モイチャン滝」「屏風の滝」共通

恵庭市街から道道117号恵庭岳公園線を支笏湖方面へ進みます。

恵庭ダムを過ぎ恵庭湖を右手に見ながら木精橋を渡ってすぐ左手のモイチャン林道に入ります。左折というよりUターンするように鋭角に道が延びています。

林道入口から600mほどで分岐がありますがこれは道なりに進み、さらに1kmほど進むと錦糸の滝ほか、モイチャン滝、屏風の滝を遠望できるポイントが有ります。車は道が広くなっている場所に駐めます。



2004年に初めて訪れた時は車で遠望地点まで進むことができました。ただし、林道そのものは荒れた感じで慣れていないと運転するのがしんどいと感じるかもしれません。

林道入口から600m分岐の奥の道路が広くなっているので車を駐めここから歩くのも一つの方法です。通行に支障をきたすことはないと思われます。2005年11月に遡行した際はここに車を駐めました。

ここまで「錦糸の滝」「モイチャン滝」「屏風の滝」共通



過去に書いた錦糸の滝の記録から抜粋(遡行の記録がメイン)

初めて訪れたのは2004年の11月。この時は林道から遠望するだけで、記録もほとんど残していませんでした。その丁度1年後の2005年11月末、雪が積もる中モイチャン川を遡行しながら滝見した記録を掲載します。

入渓地点まで

雪が積もっていたのは想定外でしたが・・・モンベルのサワタビは雪の上でも使えることがわかりました。

モイチャン川入渓地点

モイチャン川入渓地点

道道を走っているときから、ところどころ雪が積もっていた。ちょっといやな予感がしていたが、こんなにも雪が積もっているとは思っても見なかった。

サワタビは雪の上で大丈夫なのだろうか?川までのゆるい下りおよそ50mを歩いてみるが、意外なことに全然滑らない。これならいけそうだ。さっそく川の中に入ってみる。

3つの堰堤を越えるまで

モイチャン川の3つ目の堰堤

3つめの堰堤を越えたところ 黒い水面が少し怖かった

とりあえず、川の中を進んでいこうと思ったが、50mも進まない内に、デカイ木が川をふさぐように倒れている。仕方ないので、陸に上がり進むことにする。季節柄、草は全くないので、それほど歩きにくくはない。雪は5cmくらいつもっている。

第一の堰堤は右岸側から越える。このあたりから、倒木がいたるところにころがっていて、歩く場所が限定されてくる。川を右に左に渡りながら進み、第二の堰堤は左岸側を越えることになった。

一番大きい第三の堰堤は右岸から越える。越えるとこれまでの二つとは違い、大きな池のように水がたまっている。

大量の倒木を乗り越えて錦糸の滝へ到着

錦糸の滝手前の倒木の山

錦糸の滝の近くの倒木の山

第三の堰堤を越えてまもなく、雪の上になにやら足跡を見つける。これまでに見たことがないものであるが、どう見ても人の足跡ではない。もしかすると熊のものかも・・・ 😮 。ちょっと憂鬱になるが、ここまで来て引き返すわけにはいかない。気を取り直して先に進む。

この辺までくると、倒木の量がハンパではない。ある時は乗り越えて、ある時はくぐり抜け、また大きく迂回しながら進む。ここは人が頻繁にくる場所というわけでもないので、将来も倒木処理をすることなく、ずっとこの状態が続くのであろう?

第三の堰堤からどれくらいの距離を進んだのかはよく覚えていないが、左手の断崖から流れ落ちる「錦糸の滝」が見えてきた。さらに、前方200m位先であろうか、モイチャン滝もその姿をみせてくれた。

遡行開始から錦糸の滝までの様子をスライドショーにまとめました


遡行してたどり着いた錦糸の滝の様子

錦糸の滝(恵庭市)

モイチャン川を遡行して下から見た錦糸の滝

入渓地点を出発して、1時間はたっていないであろうが「やっとたどり着いた」というのが実感だ。川っぷちからだと、木の枝が撮影のじゃまになる。これをかわすため、斜面を登ることにする。倒木が山ほどころがっていて結構難儀だったが、何とか滝下までたどり着く。

滝の下で、水が地面に吸い込まれているという、珍しいタイプだと聞いていたので、ぜひそれを目にしたかった。しかし、落ちた水は地面に吸い込まれることなく、細々とした流れがモイチャン川に注いでいた。倒木や崩落の影響で変わってしまったのだろうか?ちょっと残念であった・・・ 😕 。

林道から見ると、かなり上の方からゆるい傾斜面を流れ落ちてくるのが見えるが、この場所からだと、せいぜい15mほどしか見えない。

過去記事はすべて2005年11月23日(水)のものです

続けて


錦糸の滝の動画


最後に

林道からの遠望では名前のとおりに細長く見えるこの滝も下から間近で見ると水量も多くとても立派に見えたのでびっくりしました。

モイチャン林道は隠れた紅葉スポットといえるかもしれません。綺麗に色づき見応えがありますが滝の流れはほんの一部しか見えません。滝がメインなら葉が落ちた季節がいいでしょう。

紅葉時期の錦糸の滝

林道から見た紅葉時期の錦糸の滝 2007年10月11日撮影

訪問日
2004年11月13日(土)
2005年11月23日(水)
2007年10月11日(木)



さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m

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