北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜

北海道の滝を紹介するサイトです。管理人seabirdが自らの足で赴き自らの目で確認した北海道の滝見の記録を中心に滝めぐりに役立つ情報を発信します

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そうめんの滝 (豊浦町) 〜ポンベツ川探勝路で見る滝その3

      2017/01/18

そうめんのように細い幾筋もの流れが褐色の斜面を流れ落ちる様から名付けられたそうです。でも、なぜそうめんなんでしょう??

そうめんの滝 2006年8月31日撮影

そうめんの滝 2006年8月31日撮影

そうめんの滝のレポートというよりポンベツ川探勝路のレポートになってます。春にきた時は途中で断念しましたが断念した所までは融雪期と緑の季節の比較をしてみました。

そうめんの滝を間近で見るためには長靴を履いていくといいでしょう。

そうめんの滝 概要

読み そうめんの滝
場所 豊浦町美和
川名 ポンベツ川支流上泉川支流
落差 15m
5m
形状 段瀑
地形図 豊浦
難易度 ★★★★☆

そうめんの滝までのアプローチ

ルート (R=国道 r=道道) 駐車場 徒歩 特記
r914→探勝路 なし 60分or90分

2つめの探勝路入り口から歩くと60分、1つめの探勝路入り口から透見の滝経由で歩くと90分ほどかかるかもしれません。

探勝路入り口までの詳細は別ページを参照ください。


この滝を見るためには2つめの探勝路入り口からのほうがアプローチしやすいですがこの日は1つめの探勝路入り口から下りて「透見の滝」「白糸の滝」を見た続きを記しています。

白糸の滝からそうめんの滝までのアプローチ

滝の記録というより探勝路のレポートです。こちらのマップを見ながら読むとわかりやすいかもしれません。

白糸の滝から発電の淵までの探勝路は荒れ放題

さらに上流をめざす。

白糸の滝から先は、これまでにも増して荒れ放題。本当は散策路として、道がつけられているけれども、閉鎖中ということで、手がはいっていないのであろうか?

途中から完全に薮こぎ状態の場所もある。川の中を進もうかと思ったが、すぐに散策路が復活したので陸路を進む。

白糸の滝から5分程で「眼鏡の 渕」と呼ばれる場所に出る(名前の由来は不明)。

さらに10分程歩くと、前回は第2の入り口から下りてきた「発電の 渕」の下流側にでる。ここはポンベツ川本流と支流の合流地点で、本流側へ進むとポンベツの滝、支流側に進むとそうめんの滝が見られる。

眼鏡の渕看板

眼鏡の渕看板

眼鏡の渕

眼鏡の渕 詳細不明

眼鏡の渕を越えて

眼鏡の渕を越えて

発電の渕の下流側

発電の渕の下流側に出た

ポンベツ川本流にかかる丸太橋を渡り発電の渕看板のある場所へ

本流にかかる丸太橋を渡る。渡って左、上流の方へ進むと「ポンベツの滝」、右へ進むと「発電の 渕」と書かれた看板がある。ちなみにこの丸太橋も問題はない。

ただし、この近辺の本流の流れはこの時期でもけっこう激しいものがあり、水深もかなりありそうだ。前回来たときは、この丸太橋の存在すら確認できなかった。

ポンベツ川本流にかかる丸太橋

ポンベツ川本流にかかる丸太橋

上泉川にかかる丸太橋を渡る

さらにもう一つ丸太橋を渡ると探勝路入り口2から下りきった場所、すなわち本来そうめんの滝を散策する出発点になります。

そうめんの滝からもどり、ポンベツの滝に向かう際にはもう一度渡ることになります。この丸太橋についても記していました。

「発電の 渕」から支流にかかる橋を渡り、そうめんの滝へ向かう。この橋は前回も渡った、傾斜のついた渡りにくい橋だ。前回よりも、手すりロープがしっかりしていたと感じたのは気のせいだろうか?

上泉川にかかる丸太橋

上泉川にかかる丸太橋

ポンベツの滝そうめんの滝看板

ポンベツの滝そうめんの滝看板

ここから2つめの探勝路入り口からきた場合と共通

上泉川にかかる丸太橋の写真の左側がポンベツの滝、右側が探勝路入り口2から下りてきた場所になります。以下の記述は探勝路入り口2から下りてきた場合と同じになります。

上泉川最初の丸太橋を渡る

支流の左岸を50mほど進むとまた丸太橋。これを渡って右岸へ。前回はここから100mも進まない内に、進行不能になったが、今回はとりあえず大丈夫だ。

上泉川最初の丸太橋

上泉川最初の丸太橋

春に撮影した同じ丸太橋

春に撮影した同じ丸太橋

石抱き桂

発電の渕から5分程で、「石抱き桂」と名付けられた名所(?)が見られる。岩から桂の木が生えているといった感じで、珍しいものなのであろう。

石抱き桂

石抱き桂

融雪期にきた時の難所など楽々クリア

石抱き桂からまもなく、折れた丸太橋を渡って左岸へ。これは前回来たときも、折れていたものだと思われるが、前回は左岸側を無理矢理進んでいたので、この橋は渡っていない・・・というか、渡ろうと思っても渡れなかった。

(夏)左岸→右岸

折れた丸太橋を渡る

折れた丸太橋を渡る

(春)左岸を進む

融雪期の同じ場所

融雪期の同じ場所、この時は渡っていない

この橋をすぎてすぐ、前回一番の難所があらわれるが、この日はなんなく通過する。

(夏)右岸→左岸

春には難しかった場所もあっさり通過

春には難しかった場所もあっさり通過

(春)左岸のまま

融雪期は笹藪をつかんで高巻いた場所

融雪期は笹藪をつかんで高巻いた場所

また、丸太橋。前回はやはり渡ることはできなかったが、この日は問題なく通過。前回はこの辺でギブアップだったように思うが、所要時間が半分にも達していない。いかに前回の散策が大変だったかを思い出してしまった。

(夏)左岸→右岸

もう一度丸太橋を渡って右岸へ

もう一度丸太橋を渡って右岸へ

(春)左岸のままこの辺でギブアップ

春にきた時は完全に水没

春にきた時は完全に水没

苔の谷

この先は基本右岸を進みました。

(写真に写る看板には「苔の谷」と書かれていますがこちらのマップでは「苔の沢」となっています)

石抱き桂から15分程で「苔の谷」。前回は、遠目でしか確認できなかった場所だ。岩肌一面にやわらかい苔がはえている。

苔の滝看板

苔の滝看板

苔に覆われた岩肌

苔に覆われた岩肌

苔の谷を過ぎると探勝路は荒れてきた

ここから先は、これまでうっすら残っていた踏分も、さらにわかりづらくなり、丸太橋も折れていたりで、遡行と陸路を繰り返しながら進む。

「丸太橋補修のため閉鎖中」とのことだったが、丸太橋が整備されていたとしても、この散策路を進むのはかなり難儀だ。少なくとも今回の印象は、普通の格好で気軽な遊歩道散策、なんてあまい気持ちではここには来られない。

散策路が閉鎖中でなければ、もうちょっと手入れされているような気がしないでもないが、機会があれば確認してみたい。

この辺は川の中を進んだ

この辺は川の中を進んだ

踏分もほとんどわからない

踏分もほとんどわからない

そうめんの滝が見えた 苔の谷からおよそ20分

苔の谷からさらに20分程歩くと、「そうめんの滝」看板が目に入る。対岸の崖から落ちて、いままで通ってきたポンベツ川支流に注ぎ込んでいる。

水量はそれほど多くはないが、名前から想像していたイメージほど少なくもない。落差もそこそこある。

そうめんの滝看板

そうめんの滝看板 滝は対岸に見える

そうめんの滝のアップ

対岸から見るそうめんの滝をアップで撮影

上泉川を渡りそうめんの滝に近づいた印象など

せっかく苦労してきたので、そうめんの滝を間近で見ることにする。

足首がつかるくらいの深さなので、簡単に渡ることができる。近づいても新しい発見はなかったが、上の方が直瀑、下が渓流瀑で、斜面が地層のように重なっているのが印象的だった。

そうめんの滝に近づいて撮影

そうめんの滝に近づいて撮影

そうめんの滝

さらに近づくとちょっと滝らしくなる?

そうめんの滝上部

上部の岩肌は地層のように見える

参考になるサイト

ポンベツ川流域探勝路Map
ポンベツ川流域探勝路に行かれる方はこれを印刷して持っていくといいと思います

最後に

そうめんの滝そのものへの満足度は低かったですが、ここにたどり着くまでの過程はけっこう楽しめました。

そうめんの滝の少し上流に印象的な流れを見つけました。名前がないようですが過去記事でもこちらに流れの方に感動している様子が記されていました。

この滝より少し上流に、滝状の流れと、青く透き通った深い淵が目に入る。滝よりもこちらの流れの方が、なぜか印象に強く残っている。特に名前はついていないようだが、先の「眼鏡の淵」などに名前がついているのであれば、これにもあってよいのでは・・・と思う程である。かってに「そうめんの淵」と名付けてしまおうか・・・ 。

上泉川の滝状の流れ

滝状の流れが倒木の下に見える

上から見ると溝のようだ

上から見ると溝のようだ

ポンベツ川探勝路で見られる4つの滝(訪問順)

  1. 透見の滝
  2. 白糸の滝
  3. そうめんの滝
  4. ポンベツの滝

訪問日
未踏2006年05月08日(月)
2006年08月31日(木)



さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m

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