北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜

北海道の滝を紹介するサイトです。管理人seabirdが自らの足で赴き自らの目で確認した北海道の滝見の記録を中心に滝めぐりに役立つ情報を発信します

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万字の滝 (岩見沢市 旧栗沢町)

   

北炭万字炭鉱の跡地周辺を整備して1998(平成10)年にオープンした万字炭山森林公園。その公園からポンホロムイ川の上流へほんの少し足を延ばすだけで手つかずの沢の流れを見ることができました。

ポンホロムイ川

ポンホロムイ川探索の一コマ 2007年4月20日撮影

この日の探索でポンホロムイ川のどこの流れをもって「万字の滝」というのか正直わかりませんでした。ただ、その流れを見ているだけで心が和みました。

万字の滝 概要

読み まんじのたき
場所 岩見沢市栗沢町西万字
川名 幌向川支流ポンホロムイ川
落差
形状 渓流瀑
地形図 美流渡
難易度 ★★☆☆☆
特記 どこを滝とするかが難しい

万字の滝までのアプローチ

ルート (R=国道 r=道道) 駐車場 徒歩 特記
r38 あり 15分 万字炭山森林公園

万字の滝は道道38号夕張岩見沢線沿いの滝です。この日の札幌から道道38号までの道程は、

(札幌市内)→国道274号線
→道道3号札幌夕張線(北広島と長沼の町境で分岐)
→道道45号恵庭栗山線(長沼市街で分岐)
→国道234号線(栗山で分岐)
→道道30号三笠栗山線(栗山市街で分岐)
→道道38号線夕張方面へ右折

道道30号線と道道38号線の交差点から2.2km走ると再び道道30号線との分岐のY字路。右股=道道38号線を進みます。このY字を起点に道道38号線をひたすらおよそ16km進むと右手に「万字交通センター」の大きな建物。さらにここから400mほど進むと「万字炭山森林公園」看板が見えるので左折。

万字炭山森林公園の看板

万字炭山森林公園の看板で左折

左折後100mほどで再び案内看板があるがここは要注意。下の写真のように行く手は2つあります。

看板の向こう側を右カーブで下る道(黄色線)を進むと幌向川の右岸に出て目的の滝へは少し遠回りになります。

看板の手前から右折する形でダートのやや上り(赤線)を進むと、まもなく左カーブのゆるい下りになり右岸側の広い駐車スペースに出ます。今回はこちらに車を駐めました。

ちなみに地形図に記載のある道は前者でしょう。下のGoogleMapにもメモっておきました。

左折後100mの看板

左折後100mで看板手前を右折(赤線)

右岸側の広い駐車スペース

右岸側の広い駐車スペース


万字の滝 2007年の探索記録

まずは進む道を確認する

さてここからどうすればよいのか・・・ 😕 。実はこの滝についての情報は、ここにくるまで

  • ポンホロムイ川
  • ボタ山の麓に流れる

の二つしかなかった。

案内看板と今いる場所を照らし合わせると・・・、

写真6が幌向川とポンホロムイ川の出会い。
写真7は出会いからポンホロムイ川上流を見たところ。

地形図を見ても出会いの少し手前で、山の下を通っている。小高い山をまわってポンホロムイ川の上流を目指すことにする。(写真8の奥へ進む)

案内看板

案内看板

案内看板の核心部

案内看板の核心部

幌向川とポンホロムイ川の出会い

旧サイト写真6 幌向川とポンホロムイ川の出会い

ポンホロムイ川の上流を見る

旧サイト写真7 ポンホロムイ川の上流を見る

ロッジの横を通る

旧サイト写真8 ロッジの横を通り川の上流へ
写真手前から奥の方へ進む

散策開始 ポンホロムイ川の橋まで

雪がまだ残っているが、遊歩道として整備されている道を進む。

200m、いや300mほど歩いただろうか?T字路となる。左手に、ポンホロムイ川を渡る橋が架かっている。右側には斜面を上る階段がある。

橋の上から川の上流を見ると、それまでしっかり河岸工事されていたのに、自然の姿になっている。平板だった流れが、傾斜を増しているのがよくわかる。

ポンホロムイ川の下流側

橋から撮影 しっかり工事された下流側

橋の上流側は自然のまま

橋の上流側は自然のまま

上流の滝状の流れ

さらに上流には滝状の流れが見えた

階段の上にはポンホロムイ川に沿って遊歩道が延びている

階段を上りきると(というか階段に積もった残雪の上を歩いて)、川に沿って遊歩道が続いているようだ。雪がたくさん残っているが、とりあえず行けるところまでいってみよう。(履いているのは普通の靴、必需品のトレッキングシューズを忘れてしまった・・・ [worried] ) 歩き始めてすぐ、さっき橋の上からみた緩斜面を見下ろすことができた。

階段上の遊歩道

階段を上ると遊歩道が続いている

橋の上から見た緩斜面の流れ

橋の上から見た緩斜面の流れ

緑の季節には見ることができない滝状の流れをいくつか確認

さらにその上流に、やや急になった流れ、そしてその上流にもっと急な、見方によっては2段にも見える滝状の流れを確認。この一番上の流れがいわゆる「万字の滝」なのか?

個人的には、これら3つの流れをまとめたおよそ100mほどの流れを総称して「万字の滝」としておきたい。

もっとも、これら一連の流れを見られるのはこの時期、あるいは初冬、すなわち、木の葉がない季節に限られるであろう。それ以外の時期に、この一連の流れを目にすることは不可能であると思われた。

緩斜面の上の渓流

緩斜面の上の渓流

その上の滝状の流れ

その上の滝状の流れ

過去記事はすべて2007年4月20日(金)の記録

参考になるサイト

滝とは直接関係ありませんが・・・

岩見沢市観光協会
万字炭山森林公園

最後に

ちなみにこのすぐ上流には(地形図に表記されている?)かなり落差のある堰堤が見えました。もしかするとさらに上流にはもっと滝らしい流れが見られるのかもしれません。この日は50cm以上積もったの残雪の上を普通の靴で歩くのはいやだったので途中で断念しましたが、近い将来に再訪して確認したいです。

と、書いたところで気づきました。緑の季節に訪問しても今日見た沢の流れは見ることができないのではないか?

道道38号線沿いで見られる「朝日不動の滝」「東毛陽の滝 (仮) 」(いずれも岩見沢市旧栗沢町))に共通して言えるんですが、あまり観光地化されていない分、緑の季節には葉っぱに隠れて全貌が見えにくくなります。

機会があれば紅葉に時期に滝と一緒に万字炭山森林公園を堪能してみたいと思います。

訪問日
2007年04月20日(金)



さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m

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