不老の滝/百歳滝/夢想滝 奈井江川上流で見る3つの滝 (奈井江町)
奈井江町の名所の一つに奈井江川にかかる不老の滝があります。不老の滝へ通じる道道529号線と奈井江林道沿いにはいくつかの滝があるといいます。一日で全部見てやろうと意気込んで出かけましたが、結果としてはこれまでで一番中途半端な滝見になってしまいました。
林道ゲートまでのアプローチ
道道529号線は冬期間通行止めとなります。この日はまだ通行止め解除の前とわかっていたので林道ゲートまで車で行きその先は自転車で行くことにしました。
ルート (R=国道 r=道道) | 駐車場 | 徒歩 | 特記 |
R12→r529→奈井江林道 | なし |
札幌方面から国道号12線を北上し奈井江市街に入ります。
道道529号東奈井江奈井江停車場線へ右折。道なりに5kmほど進むと林道ゲート。車を駐め自転車で先に進みます。駐車場は特にありませんがゲート前の道は広くなっているのでここに駐めても問題はないと思われます。
この日は突然の雷雨に見舞われたため地形図にない滝の位置をGPSに記録することができませんでした。このページのGoogleMapにある百歳滝、夢想滝の位置はかなりアバウトであることをお断りしておきます。
道道529号線と奈井江林道を自転車で進む
ここからは2008年に書いた記録から引用します。
三段の滝など3つの滝はあとまわし
ここからは、用意してあったランドナー(ツーリング用自転車)に乗り換えて進む。
走り初めてすぐ、「深雪橋」を渡り、ここから数百メートル走ると、最初の滝群への遊歩道入口看板が右手に見える。
これらについては、不老の滝を見たあとに寄ろうと思っていたが、このあとの雷雨と体力的な問題で、次回へ持ち越しとなった。
不老の滝まであと半分か?
林道ゲートを出発して1時間ほど経過した頃だったか(?)不老の滝まで6.1kmの看板。ゲートから不老の滝までの中間点といっていいだろう。
林道を自転車で進むのはきびしい!
これを過ぎたあたりから、傾斜がきつくなってくる。自転車のギアを一番軽くしても、登れないところが随所にあり、自転車からおりて、おして進む。途中、何度もあきらめて引き返そうと思ったが、休み休みとろとろと進んでいく。
百歳滝
読み | ひゃくさいたき |
場所 | 奈井江町東奈井江 |
川名 | 奈井江川支流? |
落差 | 10m? |
幅 | 0.3m |
形状 | 直瀑 |
地形図 | 美唄山 文殊 |
難易度 | 車:★★☆☆☆歩:★★★★★ |
特記 | 林道ゲートから片道10kmほど |
車できた場合山小屋付近に車を駐めもどるのがいいかも。少なくとも滝の間近にスペースはなかったような・・・(かなり曖昧)
山小屋が視界に入ってきた。その100mほど手前右手に百歳滝を見る。看板がなければ無名滝として、通り過ぎてしまうかもしれないほど小さな滝。
この滝は、不老の滝を見たあと、撮影することにして、先を急ぐ。(下の写真は、不老の滝からの帰り、雷雨の中で撮影したもの)
百歳滝から夢想滝まで
山小屋を越えて、数百mほど進んだであろうか(?)、今度は左手に「マンローの滝」への遊歩道入口看板が目に入る。遊歩道というよりは踏分道といった雰囲気。1kmほどの距離を歩くようだが、すでに歩く元気はない。機会を見て、車で来た時に探索することに決める。
夢想滝
読み | むそうたき |
場所 | 奈井江町東奈井江 |
川名 | 奈井江川支流 |
落差 | 5m |
幅 | 3m |
形状 | 直瀑 |
地形図 | 美唄山 文殊 |
難易度 | 車:★★☆☆☆歩:★★★★★ |
特記 | 林道ゲートから10km以上 |
さらに進むと、美唄山登山道の分岐が見える。その分岐のすぐ手前、進行方向左手の少し奥まったところにあるのが「夢想滝」。ここで何枚か画像を撮って、先に進むことにする。
左股の急斜面が美唄山への登山道。まっすぐ進むと不老の滝。夢想滝は分岐手前の左側にある。
夢想滝から不老の滝へ
美唄山登山道との分岐地点には、「不老の滝まで400m」の看板がある。まっすぐのびる林道はほぼ平坦。俄然元気が出てくる。が、進んでまもなく傾斜がいきなり急になり、そこは押して登る。
それを越えるとすぐ林道終点。不老の滝の案内看板が目に入り、そこから200mほど先に「不老の滝」が見える。遠目からでも雄大さが実感できる。あきらめずにここまできてよかった。
ゲートを出発してから2時間以上経過していた。体力を使いすぎて、帰りが心配になる。下りが多いからなんとかなるだろうと思い直し、呼吸を整えて撮影に準備に取りかかる。
不老の滝
読み | ふろうのたき |
場所 | 奈井江町東奈井江 |
川名 | 奈井江川 |
落差 | 45m |
幅 | 10m |
形状 | 分岐瀑 |
地形図 | 美唄山 文殊 |
難易度 | 車:★★☆☆☆歩:★★★★★ |
特記 | 林道ゲートから片道12km? |
滝がうまい具合に収まる所まで近づき、いざ撮影を始めようとしたところ、いきなりものすごい轟音が鳴り響く・・・ 😮 。何かが爆発したのか(?)、土砂崩れが起きたのか(?)、
最初は何の音かわからなかったが、すぐ再び同じ音がして、雷だと言うことが理解できた。稲光はないが、頭のすぐ上でなっているようだ。こんなに近くで雷の音を聞くのは、生まれて初めてだ。と同時に、雷で身の危険を感じたのも初めて。沢のくぼんだところにいるのが、せめてもの救い。
雨もまだ落ちていないので、とにかく急いでビデオを回し、帰り支度をする。
最後に
突然の雷雨でGPSで滝の位置を確認するのを忘れ、マンローの滝がかかる沢も探索できず、見た滝にしても写真を満足に撮れず中途半端な滝見レポートでしたが、最後にドタバタの帰り道の様子でお茶を濁します。
雨の中ダートを自転車で下る けっこうきつい
帰りの準備を整えて、出発しようとしたら、いよいよ雨が落ちてきた。上だけカッパを着て出発。帰りは下りで、来る時よりも楽ではあるが、ブレーキはかけっぱなしの状態。しかも、ダートを走る震動がもろに伝わってくる。
ダート用のタイヤ、パスハンティングをはかせておいて正解。標準のタイヤだったら、間違いなくパンクしていただろうし、パンクしなくとも、スリップで危険な状態だったことは間違いない。
百歳滝の写真を忘れずに撮った
「百歳滝」までもどり、画像だけ数枚とる。雨あしが激しくなる。雷鳴は、かなり遠くなったものの、まだひっきりなしに鳴り響く。逆に、こんなすごい雷の音を、録音する機会もそうそうないと考え直し、ビデオを回しっぱなしにする。結局、満足な音はとれていなかった。もう少し早く気づいていればと後悔・・・ ;( 。
滝まで6.1kmの看板を過ぎたあたりで、雨はあがり、雷鳴もほとんど聞かれなくなった。空も明るくなってきた。途中でカッパをぬぎ、不老の滝を出発してから1時間ほどで、ゲートに戻ってきた。濡れたズボンもすっかり乾いていた。
中途半端な滝見にフラストレーションが
今回は、初めてダートを自転車で進んだこと、そして雷の恐怖を感じたことの2点が新鮮だったが、滝見の記録を残すのがおろそかになり、曖昧な書き方しかできないのが悔やまれる。今回見ることができなかった、マンローの滝なども含め、近いうちにもう一度きてみたい。
滝見で片道5km以上歩くことが何度もあり、帰り道自転車があったら楽できるんじゃないだろうか?と漠然とした考えを実際にやってみました。
結果、この日の滝見が中途半端なものになった一因となったことは間違いありません。が、・・・。
ピンポイントでねらった滝にアプローチする方法としてはありかもしれません。上りで自転車を押す場面があっても帰りは楽できるんじゃないでしょうか?何より歩いた場合の半分も時間がかかりません。
ただ、今回の片道10km以上というのは今の管理人にはきびしい距離でした。
訪問日2008年05月17日(土)
さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m