北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜

北海道の滝を紹介するサイトです。管理人seabirdが自らの足で赴き自らの目で確認した北海道の滝見の記録を中心に滝めぐりに役立つ情報を発信します

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観音滝 (古平町)

   

古平町「禅源寺」の五世住職「岳轉和尚」が泥ノ木川にかかるこの滝を「観音滝」命名し、さらに観音滝霊場を開いたと言われています。

観音滝全景

観音滝 2006年8月9日撮影

豪快さと優雅さを同時に感じることができ、見ていて気持ちのいい滝でした。

観音滝 概要

読み かんのんだき
場所 古平町浜町
川名 泥ノ木川
落差 15m
10m
形状 分岐瀑+段瀑
地形図 両古美山(りょうこびやま)
難易度 ★★★☆☆

観音滝 林道入り口までのアプローチ

ルート (R=国道 r=道道) 駐車場 徒歩 特記
R5→r998→林道

道道998号分岐まで

国道229号線を余市から積丹方面へ進みます。

古平市街で道道998号古平神恵内線へ左折し当丸峠方面へ進みます。この道道分岐からおよそ4.5km、右手に小さな古平浄水場の看板が見えるので右折します。右折直後、神社の鳥居があるのでこれも目印になるかと思います。

道道998号を右折

道道998号線から右折する

古平浄水場看板

古平浄水場の看板が目印

林道入り口まで車で進む

右折後300mほどで左手に林道分岐があるので左折。この日は林道入り口から「工事関係者以外立入禁止」となっていたので、車を手前のやや広くなったスペースに駐め歩くことにしました。

浄水場へ向かう道を途中で左折

浄水場へ向かう道を途中で左折

車は通行止め

左折の直後で車は通行止め


観音滝 2006年の記録から 俯瞰からは見られなかったものの下からの優雅な姿を見ることができた

林道の様子など

林道上で工事を行っている様子はなかったし、なぜ通行止めになるかわからないほど、普通の林道だ。道幅も基本的には車一台幅だが、対向車がきてもしっかり幅寄せすれば、すれちがうことができるだろう。

しいていうなら、転回スペースが少ないこと、ところどころ、林道の真ん中にかなり背の高くなった草が伸びていて、ボディの下をこすりながら走ることになるかな、といったところが、車で来た場合のネックになるところか?

林道終点

歩き始めて40分程だったか、車で来れば、ここで行き止まりという、やや開けたスペースが現れる。林道は奥に続いているようだが、道幅はこれまでに比べると、はるかに狭い。土がみえないほど草に覆われている。

100mほど先に、赤い鉄橋の様な物が目に入る。とりあえずそれを目指すことにする。

林道終点前の広いスペース

林道終点前の広いスペース

赤い鉄橋を渡ると観音滝の落口が見られた

あっさりと鉄橋の渡り口に出る。林道は一見ここで行き止まり。鉄橋を渡ればさらに細い林道、というより踏分が続いているようだ。

目指す観音滝はすぐ近くにあると思われるが、ここからはまだ見えない。どうしようか迷ったあげく、鉄橋を渡って先に進んでみることにする。

赤い鉄橋を渡ってみた

赤い鉄橋を渡ってみた

明らかに人が通れるように、踏分がついているが、人がすれ違うのもやっとと言う程の細いものだ。200,あるいは300mほど歩いただろうか?。何があったか忘れてしまったが、開けたスペースに出る。

川っぷちに出て見ると、下流の方に滝の落ち口を発見。行きすぎてしまったようだ。川に下りられそうな場所を探しながら、来た道を戻るが、結局見つからず鉄橋まで戻ってしまった。

観音滝の落ち口

観音滝の落口

赤い鉄橋から泥ノ木川に下りる

滝の位置はわかったが、そこへ行く道がわからない。俯瞰で見られる場所があるらしいが、それらしい道が見つからない。

ここまできて、あきらめるのもシャクだったので、鉄橋のところから、強引に川まで下りることにする。草に覆われた急斜面を、草木につかまりながら下りていく。

橋の手前から、上流の方向へななめに下りていくと、思ったより簡単に川っぷちにたどりついた。

鉄橋の下を進む

ここから鉄橋をくぐるように泥ノ木川に下りる

泥ノ木川

下りた場所から泥ノ木川上流を見る

泥ノ木川から見る鉄橋

少し進んで鉄橋を振り返る

遠目ながら観音滝が見えた

一見、川の中に入らないと進めないように見える所があるが、かろうじて、水につかることなく進むことができた。しばらくよい天気が続いていたのが幸いだった。増水時にはかなり難しいだろう。

途中、ヤブ蚊の大群を手ではらいながら、200mほど進んだであろうか、滝が見えてきた。想像していたよりも、はるかに大きな立派な滝だ。

まもなく観音滝

この先に観音滝か?

観音滝が見えた

観音滝が見えた!

アップで撮影

アップで撮るが木の葉で隠れてしまう

右岸側から観音滝に近づいてみる

滝まで、まだ30mほどの距離がある。滝の上部が、木の葉の陰になっている。なんとか木をかわせないか、できるだけ近づいて見るが、左岸側からではむずかしい。

川を渡ればいいが、この辺は、1mほどの深みになっていて、幅も3mほどある。それでもうまい具合に、岩が転々と露出していて、それを利用して右岸に渡ることができた。こちらを行けば、滝直下から正面に見ることができる。

右岸から撮影

右岸側から近づいて撮影

観音滝上部

正面から滝の上部を撮影

滝の下部と滝つぼ

滝の下部と滝つぼ

観音滝全景

今回のベストショットか?

過去記事はすべて2006年6月26日(日)の記録

参考になるサイト

001_010.indd – setakamui-40.pdf
観音滝命名のことが書かれているPDF

観音滝の印象など

高さは15mほどであろうか、大きく2段になっていて、急傾斜の上段はさらに小さく2段になっている。水量もそれなりに多いし、滝壺の水もきれいだ。

よく見ると、中段あたりへ別の流れが合流している。豪快さと優雅さを同時に感じさせてくれる。ちょっと苦労したこともあって、見ているだけで心地よくなる滝だ。

心残りは俯瞰で見られるポイントを探し出せなかったこと。葉の少ない時期にもう一度見ておきたい滝だ。

訪問日
2006年08月09日(水)

最後に 観音滝の本当の姿を

本流とは別の小さな流れ

本流とは別の小さな流れが見える

この日は上の画像のようにチョロチョロと小さな流れにしか見えなかったのですが、水量が多い日には二筋の大きな流れが滝の途中で一筋になる典型的(?)な分岐瀑とのこと。下のサイトでその様子が確認できます。

観音滝
俯瞰から撮影した観音滝のユニークな姿を見ることができます




さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m

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