盤上の滝 (新得町)
下から見ると今まで見たこともない沢の流れに感動!
この流れを初めて見た瞬間はちょっと急な川の流れだろうと思ったんですが・・・・。この流れに滝の名前をつけた人、センスすごいです。
盤上の滝 概要
読み | ばんじょうのたき |
場所 | 新得町 |
川名 | ユウ十勝川支流 |
落差 | 20m 長さ80m? |
幅 | 20m |
形状 | 渓流瀑 |
地形図 | チカベツ山 |
難易度 | ★★☆☆☆ |
シートカチ林道までのアプローチ
シートカチ林道入り口までは秘奥の滝と同じです。
ルート (R=国道 r=道道) | 駐車場 | 徒歩 | 特記 |
r718→シートカチ林道 | なし | 7分 |
(日高町方面から)国道274号線を清水町方面へ。
清水町市街地をぬけてすぐ道道718号忠別清水線にはいり、トムラウシ温泉のほうへひたすら進みます。
ちなみに温泉まではおよそ60km、札幌から苫小牧まで行くのに匹敵する距離です。(「霧吹の滝」「霞の滝」への道と同じ)
道道718号線にかかる橋でひときわ目立つ「曙橋」。これをわたるとすぐ秘奥の滝へ続くシートカチ林道分岐。一糸の滝へは秘奥の滝と同様シートカチ林道を進みます。林道入り口には秘奥の滝の案内看板があるので迷うことはないかと思います。
盤上の滝 2008年の記録から
シートカチ林道入り口から秘奥の滝へ通じるレイサクベツ林道分岐までは秘奥の滝のページと共通です。
シートカチ林道入り口まで
「山の交流館とむら」から11.5km走ると曙橋。これを越えるとすぐ左手に、秘奥の滝へつづくシートカチ林道。入口には看板。3年前とほぼ同じ形で「通行止め」の張り紙もある。
シートカチ林道を進む
林道入口から6.9km走ると、別の林道分岐があり、そこに「秘奥の滝まで5.7km」の看板。ここはまっすぐ進んですぐ「礼咲別橋」を渡る。先の看板から400m走ると、また林道が分岐している。この角に「秘奥の滝まで5.3km」の看板。
盤上の滝は一糸の滝の奥に
この項は一糸の滝と共通です。
秘奥の滝へはこの林道分岐を右折するが、今日はまっすぐ進む。「秘奥の滝まで5.3km」看板から100mで「支十勝橋」。さらに2.2kmほど走ると、進行方向右手50mほどの所に、細い流れを確認することができた。
ここからは盤上の滝独自の記録になります。
シートカチ林道はだんだん悪路に
一糸の滝から2kmほど走ると林道分岐。シートカチ第5支線林道は湯の滝へ向かう林道ですが盤上の滝へはシートカチ林道を進みます。
この(シートカチ)林道は、(湯の滝への入口となる)シートカチ第5支線林道分岐を過ぎると、これまでとは様相が変わってくるのがはっきりわかる。かなり劣悪な道である。
シートカチ第5支線林道から1km弱の所には、いつ落石があってもおかしくないような場所が点在している。幸い、この日は目的の場所まで通行できた。
無名橋から沢を見る
(湯の滝へ向かう)シートカチ第5支線林道分岐から二つ目の無名橋です(上の盤上の滝周辺地図参照)。
シートカチ第5支線林道から2km強、無名橋がある。奥十勝橋からは4km強、シートカチ林道入口からはおよそ13km。
この橋の下を流れる沢が、ユウ十勝川に入る直前で、盤上の滝と呼ばれるナメた斜面を落ちる流れになっているはず。
無名橋から沢の上流、下流をのぞいてみるが、どちらもゴツゴツした岩だらけ。ちなみに無名橋の近くには待避場などがなく、路肩いっぱいに車を寄せて止めて、対向車がやっと通れるくらいの幅しかない。
無名橋から沢へ下りる
沢の下流側に下りていけないか調べると、無名橋の向こう側に、笹藪に隠れた踏分道を見つける。少し進んでみると、笹藪はすぐとぎれ、遊歩道っぽい道が沢の下流側へ延びている。トレッキングシューズに履き替えて進んでみる。
盤上の滝を見つける?
見た瞬間はちょっと急な川の流れにしか見えなかったのですが・・・。
100mほど進んだだろうか。突然視界が開け、沢に出会う。これは橋の上から見た沢とは別の沢で、そのすぐ下流で橋の上から見た沢と合流している。
無名橋からみた様相とはうってかわって、川底がほとんど平らになっている。沢の合流点から50mほど上流で、ゴツゴツ岩が突然なくなり、なめているのが見える。
沢の下流は緩やかななめた傾斜が、川幅いっぱいに広がって、水が優雅に滑り落ちていく。ずっと先の下流側で、別の沢と合流しているのもここから確認できた。コンパスで、流れの方向も確認するが、地形図と一致している。これが盤上の滝にまちがいない。下に見える別沢は、ユウ十勝川であろう。
盤上の滝をトレッキングシューズのまま下る
沢の下に下りてみることにする。
深さはトレッキングシューズが水没しない程度だが、ところどころすべりやすくなっている。傾斜の緩いところを選んでジグザグに下りていく。
水そのものもきれいだが、流れる様がとても美しい。正直、滝と呼ぶにはどうかなという気がしないでもないが、この流れは一見に値する。
過去記事について秘奥の滝と共通部分は2008年10月11日(土)盤上の滝独自の記録は2008年10月12日(日)
最後に
一糸の滝同様、山の交流館とむらのご主人の情報がなければ見つけられなかったと思います。この場を借りてあらためて感謝いたします。ありがとうございました。
訪問日2008年10月12日(日)
さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m