北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜

北海道の滝を紹介するサイトです。管理人seabirdが自らの足で赴き自らの目で確認した北海道の滝見の記録を中心に滝めぐりに役立つ情報を発信します

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貝取澗渓谷の8つの滝 プラス2を一気に見た記録

      2016/11/26

貝取澗渓谷では8つ滝が見られるということで行ってきました。全部見られたぞー!

貝取澗(かいとりま)はアイヌ語の「カイェ・ウトゥル」から。直訳すると「折るの間」ですが意味合い的には「岩壁が折れている間」だそうです。

「澗」さんずいとはざまの「ま」は『谷川』を表す文字ということで、アイヌ語の意味合いを考慮しつつ地形の様子をより的確に表現するため使ったのではないでしょうか?

貝取澗渓谷の一場面

貝取澗渓谷の一場面-貝取澗川

貝取澗渓谷までのアプローチ


この日は乙部町方面から国道229号線を北上しました。

せたな町大成区(旧大成町)で「あわび山荘」へ向かう道へ右折します。貝取澗渓谷、山荘の大きな看板があり見落とすことはないでしょう。

国道分岐から大成野営場までのおよそ1kmは舗装されたきれいな道で、それ以降はダートになり道は狭くなります。ダートですが車の走行でも問題はないでしょう。

最初の黒滝から最後の七色滝までの距離はおよそ2.5km、車を大成野営場の近くに駐めるなら+500mほどでしょう。

貝取澗渓谷の滝見は歩きがおすすめ

貝取澗渓谷を散策するなら歩くことをおすすめします。特に滝見をメインにするならなおさらです(往復6kmほどの距離が苦にならなければですが・・・)。

滝の場所に車を駐めると他の車の邪魔になるかもしれないというのが一番の理由です。訪問した日ですが、当初は楽しようと車で進んだのですが・・・。

最初の滝である黒滝の看板が突然見えたものの通り過ぎてしまいました。転回しようにもすぐにはできず、看板から150mほどはなれた転回スペースに車を駐めそこから歩いて黒滝まで戻りました。

車で進むとこの先も同じだ!

黒滝に戻るまでの間、そんなことを思って歩きでの散策に切り替えることにしました。(車はその転回スペースに駐めたままにしましたが他の通行の邪魔にはならなかったと思います)。

結果は・・・大正解!でした。

曖昧な記憶ですが、それぞれの滝の前には車を駐めるスペースはほとんどなかったように思います。

なお、拙サイトでは散策した道を「林道」といってますが、「遊歩道」と呼んでいるサイトもたくさんあるくらいしっかり整備されていることをあらためて強調しておきます。

車での走行も全然ありですが、滝見の際の駐車には気をつけましょう。

貝取澗渓谷で見られる滝の一覧と概要

看板がある滝8つと看板がない滝状の流れの概要です。

黒滝

貝取澗渓谷で最初に見られる滝です。看板もありますが見たらがっかりすること請け合いですw

黒滝

黒滝

白滝

貝取澗渓谷2番目の滝。黒滝からは200mほどの距離です、ここには看板がありませんでしたが後日役場に電話して、この滝が白滝であることを確認しました。

白滝

白滝

霜降滝

貝取澗渓谷の滝の中で唯一林道沿いにない滝です。看板付近の壊れかけた丸太橋を渡り、別沢沿いに100mほど歩いて見ることができます。ちょっと苦労する割に満足度は・・・?

沢の奥に滝状の流れ

霜降橋

看板に書かれた名前はどうみても

霧降滝

ですが、役場に確認すると

霜降滝

だそうです。これはこれで別のものを連想しそうですが・・・。

貝取澗渓谷の無名滝その1

この滝には名前がないようなのですが、これまで見た3つの滝の中で一番大きく滝らしい滝です。

なぜ名前がないのか不思議なくらい立派な滝ですが、逆になぜ名前がないのかものすごく気になりました。もしかして季節限定???

貝取澗渓谷無名滝1の核心部

貝取澗渓谷の無名滝その1

三流の滝

看板がある中でやっと滝らしい滝に出会いました。すぐそばで見ることもあって見上げるような高さがあります。ここにきてやっと滝見をしている気分になりました。

三流の滝全景

三流の滝
写真ではわかりづらいが見上げるような高さ

すだれ滝

三流の滝を少し小ぶりにしたような感じ。滝の水に触れるほど近くに落ちているのは貴重。

すだれ滝全景

すだれ滝全景

五筋滝

名前の由来が気になります。近すぎて全景をおさめるのが難しい滝です。

五筋滝 全景

五筋滝 全景がおさまらなかった

布の滝

五筋滝とほぼ同じ位置で貝取澗川をはさんで反対岸に落ちています。それなりに落差はありますが緑に隠れている部分も多そうで、全貌は見た目よりも立派な感じを想像させてくれました。

布の滝 全景

布の滝

貝取澗渓谷無名滝その2

この滝を単独のページで紹介するのはどうかなとも思いましたが、赤土が七色滝つながりに思えたのであえて

貝取澗渓谷無名滝2全景

貝取澗渓谷無名滝その2

七色滝

どこをもって滝と称するのかわかりづらいのですが、赤土の斜面を流れ落ちる白い飛沫と緑の滝つぼのコントラストに思いっきり心をいやされました。

七色滝を沢から撮影

七色滝

貝取澗渓谷の林道を歩いた印象など

滝の詳細はそれぞれのページを見ていただくとして・・・ここでは林道を歩いた印象を。

滝が見られる部分に限っていうならば

自然の姿を極力残しながら
訪れる人のため整備を怠らない

といった所でしょうか。せたな町(旧大成町)の貝取澗渓谷を大事にしようとする気持ちが随所で感じられました。

地理院地図に滝マークが・・・!!

訪問当時(2006年)、国土地理院の地形図には滝マークはありませんでした。今回この記事を書くに当たり調べてみると・・・

なんと滝マークが5つもあるではないですか!!!!!

訪問当時GPSで調べた滝の位置と新しい地理院地図の滝の位置を比べて、地理院地図の滝マークがどの滝を示しているか検討してみました(下の地図参照ーー正しいかどうかは保証できません・・・あしからず)

地理院地図-貝取澗

地理院地図に記された貝取澗渓谷の滝のマーク

「澗」のつく地名

どうでもいいんですが・・・貝取澗渓谷の近くには「澗」の付く地名が結構あるです。

  • 穴澗山
  • 横澗トンネル
  • 横澗川
  • 釣の澗
  • 穴澗岬(これは乙部町)
  • 穴澗岬(これは奥尻町)

訪問日
2006年06月04日(日)



さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m

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