北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜

北海道の滝を紹介するサイトです。管理人seabirdが自らの足で赴き自らの目で確認した北海道の滝見の記録を中心に滝めぐりに役立つ情報を発信します

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檜沢の滝/桧沢の滝 (北斗市旧大野町)

   

檜沢は滝がかかる沢の名前でしょうか??想像していたよりずっと立派で趣のある滝でした。季節ごとの姿を見比べてみたいです。

檜沢の滝

檜沢の滝(北斗市旧大野町)2006年6月3日撮影

旧サイトでは滝へ通じる道を「遊歩道」と書いていましたが、「毛無山登山道」の「沢コース」というのが正しい表現のようでした。

過去記事の「遊歩道」は「毛無山登山道沢コース」と置きかえて読んでください。

檜沢の滝/桧沢の滝 概要

読み ひのきさわのたき
別名 桧沢の滝
場所 北斗市中山
川名 大野川支流
落差 15m
12m
形状 渓流瀑
地形図 木地挽山(きじひきやま)
難易度 ★★★☆☆
特記 毛無山登山道沢コース

檜沢の滝までのアプローチ

ルート (R=国道 r=道道) 駐車場 徒歩 特記
R227→毛無山登山道 あり 30分

毛無山登山道入り口までの行程

国道227号線を函館市街から北斗市(旧大野町)方面へ進みます。

北斗市街を越え厚沢部町方面へ。道道96号上磯峠下線との交差点から5.6km走ると右手に大野発電所が見えます。

さらに4.6km進んだところ、ちょうど登板車線の終点左手に広い駐車スペースがあるのでここに車を駐めます。

駐車スペース越えて国道の横 (少し低くなっている)を100mほど進むと写真1のような看板、これが檜沢の滝へ通じる「毛無山登山道」の入り口になります。

毛無山登山道入り口にある看板

毛無山登山道入り口にある看板


2006年に書いた檜沢の滝の記録から抜粋

序盤戦大野川にかかる大きな吊り橋に出会う

国道から遠ざかる方向へ、緩い下りの遊歩道がついているので、道なりに進む。道ははっきりしている。

200mくらい歩くだろうか?大野川の川っぷちに出ると、進行方向に檜沢橋という吊り橋が目に入る。

吊り橋が見えてきた

吊り橋が見えてきた

檜沢橋

檜沢橋

滝の案内看板の場所は毛無山登山道の分岐か?

檜沢の滝や大石の沼を通って毛無山に至る登山道は比較的新しいとのこと(平成6年檜沢の滝発見以降?)。それ以前から使用されている旧道の分岐がここにあるそうです。

これを渡ると結構立派な「滝」と「大石の沼」の案内看板がある。滝までは800m弱、「大石の沼」はさらにその1km先。

この時点で時刻は15時40分くらいだったか?滝までは余裕で往復できそうだが、沼まではちょっときびしいかもしれない、などと考えながら先に進むことにする。

滝の案内看板

滝の案内看板

ここからやや急な上りになる

ここからやや急な上りになる

本格的な登山道の様相を呈してきた

とはいうもののゆっくり進めば難しい場所はありません。この記事を書くために調べ直すまでずっと遊歩道だと思っていたくらいですから・・・SMILE。

ここからはやや急な登りになる。

小さな沢の流れを渡るための、橋がかけられていた。橋と行っても丸太を3本渡しただけ、しかも2本は折れている・・・ 🙁 。

幅は 2mもないし浅い沢なので、トレッキングシューズをはいていれば、橋を渡らず水の中を通っても、足がびしょぬれになることはないだろう。

沢にかかる最初の丸太橋

沢にかかる最初の丸太橋

基本的に道は狭いが、はっきりとした踏分となっていて、さらに要所には、ピンクのリボンも付けられているので、道に迷うことはないだろう。

ただ一カ所、遊歩道が2つに分岐している場所があり、看板はあるものの倒れていて、どちらに進んでいいかちょっと迷ってしまった。

ここは、すなおに沢の上流方向へ進む。進行方向の先には大きな堰堤が見える。

分岐は右へ

分岐は右手に折れる

分岐はこの堰堤を目ざすとわかりやすい

分岐はこの堰堤を目ざすとわかりやすい

堰堤を越えると川を縫うように渡りながら進む

堰堤を越えると傾斜はゆるくなるが、沢の右岸左岸を行ったり来たりすることになる。

沢を渡るところには、必ず丸太の橋がかけられている。7個目くらいまでは覚えていたが、その後は数えるのを忘れてしまった。

写真は、折れた丸太橋しか載せていないが、半分程は橋の体裁を保っている。半分は、一部折れていたり、崩れていたりと、かなりひどい状況ではあるが、今日の水量であれば問題はないであろう。ただし、大雨のあとはこの限りでないと思うが・・・。

もうすぐ檜沢の滝か?

いったいいくつ橋を渡るのだろう、などと考えながら歩いていると、再び傾斜が急になってきた。沢の流れも急になって、渓流瀑といってもいいような雰囲気になってきた。

倒れている「滝まで113m」の看板をみて、もしかすると、結局こういう小さな滝なのかとちょっと不安というか気落ちする。ここまで15分程歩いたか?

それにしても、「113m」というのは、なんとも微妙な表現だ・・・ 😕 。

何度となく丸太橋を渡る

何回丸太橋を渡っただろう?

倒れていた案内看板

倒れていた案内看板

見えた!!!

沢が大きく右カーブしているところに、丸太橋がかかっていて、これを渡りながら、なにげに上流の方を見上げると、いきなりすごい滝の上部が目に入る。

遊歩道を出発する前の想像を超える、そして少し気落ちした分だけ余計大きく感じた。

早く全貌を見ようと足早に近づく。核心部は、なだらかなカーブを描く斜面を、滑るように水が落ちている。きれいというか優雅な感じがする。

長距離運転の疲れも一気に吹き飛ぶ。ここにたどり着けるかも疑問符だったので、見つけられて本当によかった。

檜沢の滝が見えてきた

檜沢の滝が見えてきた

檜沢の滝核心部

檜沢の滝核心部

さらに上へ進んでみる

感激にひたっているうちに、核心部分の下が見えないことに気がつく。大石の沼までは続いているのであろう、遊歩道を上ってみることにする。

丸太の階段と、ロープがついているものの、傾斜がかなり急でつらい。これだけの落差を一気に上るのだから、しょうがないといえばしょうがない。

半分程上ると滝下が見えてきた。ただし上の方が若干見づらくなる。さらに上って俯瞰から眺めてみる。斜面のカーブが余計きれいに見える。

滝の横を通るこの斜面が毛無山登山道の中でも一番急な部分だそうです。

急な階段を上る

急な階段を上る

俯瞰気味に見る檜沢の滝

俯瞰気味に見る檜沢の滝

このカーブが素晴らしい

このカーブがなんともいえずいい雰囲気を醸し出す

滝壺はない

滝壺はない

過去記事はすべて2006年6月3日(土)の記録

檜沢の滝 動画

動画


参考になるサイト

滝の飛沫~檜沢の滝
滝の飛沫さんのサイトでこの滝を知りました。熊対策以上に虫対策が必要だそうです。

毛無山08(北斗市)
毛無山登山道について詳しく書かれています

最後に

登山道を歩いた経験が少ない当時の管理人のような人でも適度に冒険心を揺さぶられ、小一時間後には心の洗濯をしてくれた檜沢の滝。

たくさん滝見をしてきた管理人の中では間違いなく五本の指に入る滝となりました。緑の季節の前と紅葉の時期ともう二回来てみたいです。

渡った丸太橋の数がどうにも気になったので帰り道で数えなおしてみました。11個でした。

訪問日
2006年06月03日(土)



さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m

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