北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜

北海道の滝を紹介するサイトです。管理人seabirdが自らの足で赴き自らの目で確認した北海道の滝見の記録を中心に滝めぐりに役立つ情報を発信します

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七色滝 (せたな町 旧大成町 貝取澗渓谷)

   

赤土の川を幾段にもなって流れ落ちる様が美しい!ネーミングが言い得て妙です。

七色滝を沢から撮影

七色滝 2006年4月6日撮影

七色滝 概要

読み なないろたき
場所 せたな町大成区貝取澗渓谷
川名 貝取澗川支流
落差
5m
形状 渓流瀑 段瀑
地形図 貝取澗
難易度 ★★★★☆

七色滝を見つけることはできるだろうか?

五筋滝/五色の滝」と「布の滝」まではほとんど苦労もなく見ることができました。貝取澗渓谷に8つあるといわれる滝のうち7つを見たことになります。

残る一つが七色の滝。ただ、下調べでもこの滝の情報はほとんどない状態。夕暮れがせまる中、行けるところまで行こうと気合いを入れ直し先に進みました。

以下、当時の記録から抜粋しながら七色滝までの様子を見ていきます。

別沢をわたる橋が七色滝への分岐の目印

(貝取澗渓谷までのアプローチはこちらを参照ください)

「五筋滝」「布の滝」から5分程歩くと、巨大堰堤が見えてきた。地形図にはのっておらず、また見るからに新しい感じがする。堰堤群は、3つか4つあったと記憶している。

途中、林道が分岐しているのを見つけるが、とりあえずまっすぐ進むことにする。

巨大堰堤

五筋の滝から5分ほどの巨大堰堤

この「とりあえずまっすぐ進む」というのが間違いでした。まっすぐ行けるところまで行っても見つからず、落胆して帰路につく途中であらためて分岐に気づきました。

帰る途中、行きには気づかなかったが、林道分岐にピンクのリボンを見つける。

分岐の方へ少しはいってみると、水の流れる音も聞こえてきた。もしかすると・・・。ダメ元でいいから進んでみる。

この林道分岐は「五筋滝/五色の滝」からはおよそ1kmほどの場所に。別沢に架かる橋がありそれを越えるとすぐです。

別沢に架かる橋

別沢に架かる橋

橋を渡ると林道分岐

橋を渡るとすぐ林道分岐

分岐後の林道の様子

分岐した林道は別沢を縫うように続いていました。鉄製の橋をいくつか渡ります。

分岐した直後は、これまで歩いてきた遊歩道と大して変わらなかったが、1つ目の橋を渡ったあたりから、かなり荒れた感じになってきた。またこのあたりから、赤土が目立つようになる。

二つ目、三つ目と鉄板製の橋を渡ると、崩落跡と思われる場所にでたが、きれいに整備されていたので問題なく進む。

鉄製の橋

鉄製の橋、あたりは赤い土

崩落跡か?

崩落跡と思われるが整備されていた

崩落跡から別沢をのぞく

崩落跡から別沢をのぞく

七色の滝は分岐した林道の突き当たり

ここから100mも歩かないうちに、遊歩道は行き止まり。やっぱりだめだったか。がっかりしたのとあわせて、急ぎ足で上ってきた疲れが一気に出てきた。

お茶を飲み、たばこをふかしながら、行き止まりの方を放心状態でみていると・・・。生い茂った草の間に、なにやら林道上で何度も目にしてきた、看板らしきものが偶然目に入る。

近づいてみると「七色滝」と書かれている。逆転サヨナラホームランとは、まさしくこのことか・・・ 😀 。

七色滝看板

七色滝看板 半分以上隠れていた


七色滝を俯瞰気味に撮影する

看板の右側の斜面をよく見ると、草に隠れた踏分もある。上ってみると・・・、あった、これが七色滝だ。

なめた赤土の斜面を、何段にもなって流れている。七色というのはどうかなと思いつつも、深緑色の滝壺と赤土のコントラスト、すばらしい眺めに、ややしばらく見とれてしまった。

七色滝を俯瞰気味に見る

七色滝を俯瞰気味に見る

上の写真のアップ

上の写真のアップ

滝壺と赤土

緑の滝つぼと赤土のコントラストが絶妙

少しアングルを変えて撮影

少しアングルを変えて撮影

七色滝を沢に下りて撮影してみた

看板のところにもどり、今度は沢の方に下りてみる。

滝を正面から見ることができる。大きく3段になっていることは確認できたが、右カーブして見えない上流はどうなっているのか、そんな疑問を残しつつ、すでに17時半を回っていたので、名残惜しかったが、急いで引き上げることにする。

駐車スペースについたのは 18時30分頃だったか?

七色滝を沢から撮影

沢に下りて撮影してみた

七色滝の下流側

七色滝の下流側を撮影

七色滝 動画

動画



ここまでが七色滝の記録です。ここまで読んでいただきありがとうございました m(__)m




以下、七色滝の林道分岐を越え道がなくなる所まで歩いた記録を、おまけとして掲載しておきます。

林道分岐を右折せずまっすぐ行けるところまで進んだ記録

途中、林道が分岐しているのを見つけるが、とりあえずまっすぐ進むことにする。

五筋滝から歩き始めて20分程で休憩所を見つける。こんな場所(?)に休憩所もないよなと思いつつ、さらに歩いてみる。

休憩所?

休憩所?
下をのぞいてみたが景色はよくなかった

ここから先は、あまり人が来ないのだろう、遊歩道上にも草が生えている。

さらに進むと、道は荒れてきて、一部、沢の流れが遊歩道を横切っている。この流れに滝がないか見るが、その気配は全くない。

五筋滝から30分歩いたところで、大規模な崩落跡を見つける。時刻は17時を回った。そろそろ引き返さないとまずいと思い、「七色滝」はあきらめることにする。

荒れてきた遊歩道

休憩所?をこえると遊歩道は荒れてくる

遊歩道を横切る沢の流れ

遊歩道を横切る沢の流れ

大規模な崩落跡

大規模な崩落跡をみて引き返す

過去記事は2006年6月4日(日)の記録

最後に

七色滝は管理人にとって、少ない情報と日没が迫った時間の中でやっと探し当てた思い出深い滝のひとつです。

急遽歩きの散策に変更したので時間に余裕がなくなったのですが、貝取澗渓谷で見られる8つの名前のある滝+2つの無名滝を見ることができました。

最後の最後に訪問したあと作成したカシミールベースの地図をこの日の行動記録として掲載しておきます。

貝取澗渓谷の地図

貝取澗渓谷の地図(2006年作成)
カシミールをベースに作成

訪問日
2006年06月04日(日)



さいごまでご覧いただきありがとうございました・・・m(__)m

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